シカゴ筋ポジションの確認(1/3時点)
(1月3日) (12月27日) (増減)
カナダドル ▲3871 ▲1598 ▲2273
スイスフラン ▲13439 ▲10091 ▲3348
ポンド ▲64742 ▲57099 ▲7643
円 ▲86764 ▲87009 +245
ユーロ ▲70056 ▲69408 ▲648
NZドル ▲11413 ▲11001 ▲412
豪ドル ▲3256 ▲1510 ▲1746
圧倒的に▲が支配し、ドル高心理が支配する様相ではありますが、円ショートの増加は止まりましたし、その他の通貨でもショートポジションの増加は小幅です。
数字を素直に解釈すると、ひとまずドル高プレイも終盤、あるいは踊り場ということになりそうです。
年明けすぐに103.8まであったものの、現在は102.2と、少し下がりました。
まあ一服でしょうか。
金利先物市場での年末予想金利は、1.135%と、現状よりも+0.48%。
利上げは2回以内に留まるという意見が61.3%と、多数を占めています。
12月雇用統計は、雇用者数が15.6万人増とやや予想より少なく、失業率は4.7%と4.6%から僅かに悪化。
平均時給は、26.00ドル(約30000円)で前年比2.9%上昇と、これはちょっと驚き。
数字を素直に見ると、景気は高値圏で横這いながらインフレは進みそう、という感じになりそうです。
長期金利は2.34%→2.42%と上昇し、ダウは0.3%上昇、ドルもやや買われました。
但し、今のトランプ相場において雇用統計は脇役なのか、為替市場の反応は遠慮がちに見えました。
仮に市場予想どおりに年2回のFFレートの利上げが実施されると、長期金利は3%近辺が予想されますが、そうした金利上昇に経済が耐えられるのかどうか、今後は住宅・自動車などの指標がより注目されるかもしれません。
振り返って、大統領選挙前と比較すると、ドル円は105→117円、ダウは18000$→ほぼ20000。
トランプラリーが続くかどうかを決めるのは無論トランプ自身ですが、いよいよ本人が肉声で発言する機会も増え、当面はその内容に一喜一憂する展開が予想されます。
しかしながら、税制、財政などは法改正が必要であり、既に市場では一定の織り込みがされているので、動くとすれば、「期待外れ」による逆回転の方が可能性が高そうです。
最も警戒されるのは為替に対する発言で、「就任と同時に中国を為替操作国と認定する」が本当なら、大きなインパクトが発生します。
現在の市場は堅調ですから、わざわざ波紋を呼ぶような発言は控えるべきというイバンカの助言(多分?)を素直に聞くのか。
いやいや、おれを支持してくれた奴らの気持ちに応えなくては男が廃る。
中国は人為的な通貨安を止めよ、TPPは即脱退、オバマケアは断固廃止、は最初に断言しないと駄目だ。
なのか。
公式の場では大人になるのか、相変わらずなのか。
何しろ前例がなく、準備も難しいだけに、当面の市場の反応は過敏なものになるかもしれません。
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