シカゴ筋ポジションの確認(4/11時点)
(4月11日) (4月4日) (増減)
カナダドル ▲32344 ▲30225 ▲2119
スイスフラン ▲10128 ▲13825 +3697
ポンド ▲105901 ▲99673 ▲6228
円 ▲34764 ▲45800 +11036
ユーロ ▲18956 ▲11405 ▲7551
NZドル ▲15153 ▲14724 ▲429
豪ドル 45151 49593 ▲4442
増減はマチマチですが、ドル円は円ショートが継続的に減少傾向。
ピークの87000枚と比べて、その4割水準となりました。
どうにか100を維持していますが、これは昨年11月中旬のレベルであり、トランプ効果は1週間分くらいしか残っていないとの見方も可能です。
アメリカのイールドカーブです。
藍色が直近ですが、短期は上昇し、長期は低下。
徐々にカーブが寝てくるフラット化が進行しており、この傾向が更に進むと、金融株を中心に株式市場が大きな調整を迫られる恐れが高まります。
下図は、アメリカの「10年金利と2年金利の差」です。
正確な数値を拾うと、昨年11月8日が1.001、4月13日が1.032。
債券市場は、いわゆるトランプ効果の殆どを吐き出しました。
にも関わらず、S&P500は大統領選前よりも9%高い水準にあるので、この部分は剥げ落ちても不思議ではありません。
トランプ大統領は、公約したオバマケアの廃案、減税、財政出動等には道筋をつけられず、反対にシリアや北朝鮮などグローバルな課題に手を焼くことになっていますが、いわばトランプのヒラリー化が進むことで、支持率の落ち込みには一定の歯止めがかかるという皮肉な事態にもなっています。
内向きだったはずのトランプが外に目を向けたことで、市場は地政学的リスクに直面せざるを得なくなり、その深刻度の捉え方が、債券市場>為替市場>株式市場、といった順になっているとの解釈も可能かと思います。
アメリカと北朝鮮の緊張関係はかつてない程に高まっているのが現実で、何かが起こって欲しくはないものの、何が起こるか予想出来ない以上、守りの姿勢が望まれます。
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