シカゴ筋ポジションの確認(5/2時点)
(5月2日) (4月25日) (増減)
カナダドル ▲47704 ▲42642 ▲5062
スイスフラン ▲17708 ▲17317 ▲391
ポンド ▲81364 ▲91182 +9818
円 ▲30483 ▲26869 ▲3614
ユーロ ▲1653 ▲20895 +19242
NZドル ▲11970 ▲15404 +3434
豪ドル 42675 42702 ▲27
先週はポンドの上昇トレンドが観測されましたが、今週はユーロのネットショートポジションがほぼ解消され、欧州通貨への弱気が減っています。
フランス大統領選で波乱が起こる可能性は殆どないと、投資家は見ているものと思われます。
日本はGW中ですが、ドル円は先週の111円50銭→112円70銭と堅調、日経平均CFDは5月2日終値199445円からプラス287円と、こちらも好調。
VIX指数も低位で推移し、世界中で緩慢なリスクオンムードとなっています。
ドルインデックスは先週よりもやや下がって98.6。
米長期金利は2.35%と適温。
SP500は2,399と最高値となり、米国株式市場は温泉ムードです。
米4月雇用統計は、雇用者数が21万1千人と、前月の7万9千人から急回復。失業率は4.5%→4.4%と更に改善。
賃金の伸びは前年比+2.5%と前月の+2.7%より下がったものの、過熱感のない着実な回復状況とも言えます。
FRBが来月利上げする確率は74%と、ほぼ織り込まれました。
こうした安心ムードの中、引き続き仮想通貨市場には資金が流入する一方、原油市場は下がりました。
この1週間で、ビットコインは+15%以上、イーサリアムは+25%と、バブル的な上昇スピードとなっています。
特に日本円での取引が急増していることが世界中で注目されており、GW中の特定日ということもあるのでしょうが、下図のように半分以上が日本円での取引。
消費税非課税決定、取引業者登録制などの法規制、使える店舗の増加、MUFGの仮想通貨参入などが英語で配信されており、記事だけ読んでいると、あたかも日本が官民共同でビットコインを推進しているような錯覚(?)さえ感じます。
一方のコモディティ市場では、WTIが一時節目の45$割れ。
ゴールドは1229$と低調で、急上昇するビットコインに抜きさられました。
そもそもコモディティ市場には、通貨不信の受け皿という面があり、BTC>GOLDを象徴的に捉えるのであれば、仮想通貨がいざという時の避難資産として一人前と認められつつあるのかと思われます。
全般に保守的な日本であるがゆえに、あたかもビットコインのトップランナーであるかのようなニュースは驚きを持って受け止められたでしょうし、常にネット社会のデファクトを作ってきたアメリカに、ちょっとだけ刺激を与えたかもしれません。
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