シカゴ筋ポジションの確認(8/23時点)
CME金利先物市場では、12月の金利が1.21%と、先週と同じ水準。
もう年内は利上げ出来ないという意見が、依然として多数派です。
NASDAQ(日足)です。
弱気模様ですが、深刻な下げにはなっていません。
FRBは、次なる危機のために出来るだけ金利を上げておきたいという意向があるので、その結果、市場が癇癪を起こすのではないかという懸念はあるものの、今のところ特筆すべき悪材料は出てきません。
ブラックスワンの代表格として常に心配される中国経済は、国有企業改革の遅れ等による借金膨れ体質の改善には手がつかないものの、IT系を中心に国内企業の業績は好調と報道されており、人民元の安定と合わせて、切迫したリスクは軽減しているとの安堵感も漂います。
下げ相場への誘惑はあるものの、過剰流動性相場が間もなく崩れる可能性に賭けるのも危険な状況と言えるでしょうか。
暗号通貨市場では、24日にビットコインにおいてsegwitが実装され、2年越しのスケーラビリティ問題が一応決着。
データ圧縮によってブロックサイズに余裕が生まれたことになり、とにもかくにも価格は安定しています。
分裂への懸念から20万円に下がった1ヶ月前は絶好の買い場であり、現在は47万円。
タダで配られたビットコインキャッシュを合わせると55万円ですから、3倍弱の上昇となり、さすがに高値圏での揉み合いとなっています。
一時暴騰したイーサリアムは勢いを失いました。
対ビットコインチャートです。
現時点で、暗号通貨は1000以上ありますが、今後は本格的な淘汰の時代に入るものと思われます。
非中央集権タイプであること、またProof of Stake(PoS)ではなくProof of Work(PoW)のアルゴリズムを採用していることなどから、やはりビットコインが主役であり、補完的にいくつかの「軽いコイン」が残っていくというのが望ましい形ではないかと考えられます。
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