シカゴ筋ポジションの確認(8/1時点)
(8月1日) (7月25日) (増減)
カナダドル 40638 26613 +14025
スイスフラン 1440 ▲1550 +2990
ポンド ▲29452 ▲26197 ▲3254
円 ▲112196 ▲121489 +9293
ユーロ 82637 90842 ▲8205
NZドル 34938 34805 +133
豪ドル 60713 56374 +4339
全体的な増減はまだドル安優勢と言えそうですが、5桁動いた通貨は無く、ドル安の勢いも弱まって来たようにも見えます。
ユーロのロングは減りました。
4日に発表された7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が20万9000人増と、市場予想の18万3000人増を上回り、失業率は4.3%と前月から0.1ポイント低下、平均賃金の伸びは前年比2.5%増と横ばい。
最も注目された賃金上昇率が頭打ち傾向だったためか、ドル円は111円タッチの後で110円60銭まで下落し、ドル買いの勢いは失速しました。
ドルインデックスは、93.49で終了。
この1年のチャートです。
雇用統計は、米長期金利を0.04%ほど押し上げる効果はありましたが、長期金利のトレンドは弱含みに感じられます。
CMEの金利先物市場では、12月の予想金利が1.22%と、先週と変わらずの水準。
年内利上げ確率は36%程度ですが、市場関係者には、「9月からバランスシート縮小、12月利上げ」を主張する声が目立ちます。
今週の株式市場は、DOWがドル安も背景に1.2%上昇し初の22000$台ですが、トランプ大統領の偉業と讃える声は聞こえてきません
NASDAQは▲0.4%。
アップルが週間で+4.6%したものの、指数はマイナスでした。
2001年以降のCFTCポジション推移(↓)を見ると、ユーロの買い越しは歴史的な高水準なので、そろそろドルが反発してもおかしくはないように思われますが、やはりFRBの利上げ姿勢次第ということになりそうです。
暗号通貨市場では、無事にビットコインキャッシュ(BCH)が分離し、ビットコイン(BTC)の暴落もなく、現時点でBCHが22000円、BTCは36万円程度。
ビットコイナーにとっては、ただでBCHが手に入り、BTC自身も値上がりするという文句のない結果となっています。
理屈から言えば、BCH分離分だけBTC価格は下落するはずですが、イベント通過による安心買いや、一部のBCH売却の受け皿としてBTCが選択されている等の理由で、BTCは上昇しているのかと思われます。
なお、取引所に保管されたBTCからはすぐにBCHが分離・表示されましたが、ハードウォレットに保管されたBTCに対するBCH配分には遅れも見られ、かつ入金対応している取引所がいまだに少ないために送金が出来ず、現時点では多くのBCHが売却予備軍として待機している状態ではないかと推測されます。
今後、換金できるBCHが増えれば更にBCHは安くなりそうですが、その一方で新たにBCHを掘るマイナーが現れれば思惑だけで高騰する可能性もあるので、BTCとBCHが適切に競争すると言うよりは、「投機の具」となってしまうかもしれません。
いずれにせよ、メディアが分裂と騒いだ割には大きな混乱もなく、結局は持ち続けた者勝ちになりそうな現状が、暗号市場全般に安心感をもたらしているのではないかと思われます。
但し、依然としてブロックサイズ拡大を望む中国人マイナーたちの存在が、「ビットコイン秋の乱」の主役かと思われます。
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