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February 03, 2018

今週の相場(2/2時点)

最近のブログの書き出しは常に「株価好調」でしたが、ようやく変化が訪れました。

2日のDOWは666$(2.54%)もの大幅下げ。
悪魔の子ダミアンを思わせる不吉な数字です。

調整のきっかけは、雇用統計に刺激された金利上昇。

米1月雇用統計は、雇用者数は20万人(予想18万人)、失業率は4.1%で前月と同じ。
最も注目された賃金は0.3%上がり、前年比は2.9%増と、12月の2.7%増を超えました。

但し、平均週労働時間が12月の34.5時間から34.3時間に減っているので、これは悪天候(厳寒)による統計上のトリックの可能性もありますし、掛け算すれば収入は減る計算。
様々な解釈が出来そうでしたが、インフレに脅える市場は、ついに適温相場の終わりか、とパニック的な反応を見せました。

米長期金利は、2.84%までジャンプ。
Us10y02033
危険水域と言われる3%に近づきました。

一方、2年債金利は、2.16%→2.14%に低下。
FFレートに連動した短期債に比べて、長期債はインフレへの織り込みが不足していたという理解になろうかと思います。

この結果、10年債と2年債の金利差は0.7%となり、イールドカーブの観点からは、利上げを吸収しやすくなっています。

CMEの金利先物市場では、年末の金利が2.04%と、現状(1.42%)より0.62%高く取引されており、3回利上げ予想が35%、4回利上げが21%と表示されています。

FRBは、市場に激震を与えない範囲で利上げを進めていくでしょうが、債務依存の米経済が、現実の金利上昇にどれだけ耐えうるのかという点も今後の焦点になりそうです。

なお、日経平均先物は23000円丁度近辺で、昨年末の22,765円より1%ほど高い位置、DOWの25521$は、昨年末より3%ほど高い位置にあるので、長期投資家が大慌てするようなレベルではありません。

DOWのチャート。
Dow020333
50日移動平均線までには、まだ若干の余裕があります。

IMMポジションです。

      (1月30日) (1月23日) (増減)
カナダドル 33465    22557   +10908
スイスフラン ▲20327 ▲22115  +1788
ポンド    31741    33045   ▲1304
円     ▲114696  ▲122870  +8174
ユーロ   148742    144717  +4025
NZドル   3470    ▲1466   +4936
豪ドル   13151     16679  ▲3528

増減はプラスが多く、ドル安優勢。
ドルインデックスは、金曜日にやや反発しましたが、依然として90以下です。

債券と株式の大仰な反応に比べると、為替の反応は鈍く、ユーロドルの上昇トレンドも変化したとは見えません。
Eurusd020333

ドル高に転じるなら、原油市場も崩れるはずですが、WTI先物は1%下がっただけ。

為替市場が金利よりも、米国債の発行増加やインフレによるドルの購買力減価に着目しているなら、ドル円は、円高方向への警戒感が継続するように思われます。

この米国株式市場の慌て振りを見ると、低すぎる金利が割高な株価を正当化していたことは明らかですから、むしろ過熱防止のためには着々と利上げをするべきで、それが株価を正常化し、為替には大きな影響を与えないという反応が見えた気がします。

暗号通貨市場では、株式より一足先に大きな調整が始まりました。

過熱度に関しては明らかに他市場より深刻でしたし、コインチェック事件、インドの規制強化報道、テザー疑惑(ドルペッグのくせにビットコインを買っていたから売りが出る?)など悪材料が目立ち、投資家の心理を弱気に転じさせました。

中期的に見れば、やはり昨年12月の先物市場開設が転機でした。

結局、需給だけで上がり、需給だけで下がるので頼りはチャートだけ、ということで、現在はビットコインが95万円前後です。

Btc0203333

今年最大の好材料と目されていた、ビットコインのETFの認可に関しては、米SECが頑強に反対しており、日本の大手取引所で不祥事が発生したことも、それ見たことか、になっています。

期待感を失った暗号通貨市場は、コモディティと同じような動きをする気がします。

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