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February 25, 2018

今週の相場(2/23時点)

先週は大きく反発した米国株。
今週のDOWは先週末より低い位置が多かったものの、金曜日に大きく上昇し、週間で+90$と、何とか50日線を維持しました。(グラフはSP500)

Spx022333

株価水準が維持できたのは、米長期金利の一服が要因として、間違いなさそうです。
水曜日に2.95%まで上昇した10年債金利は、2.86%と、ほぼ先週と同じレベルにまで低下して株価の戻りを支えました。

しかしながら、アメリカの財政悪化懸念やインフレ率の上昇によって3%の節目を超えるのは時間の問題という声もあり、その場合は再び株式市場にショックが走ることが容易に想像されます。

実体経済はどこまで金利上昇に耐えられるのでしょうか。

米30年住宅ローン(固定)の金利は7週連続で上昇し、4.40%。
下記は、アメリカの住宅指数。
Hind0223
金融危機があったために凹みがありますが、1997年から2017年までの20年間で見ると、2.14倍。

これは、単利で5.7%ですが、複利だと3.7%。
毎年4%くらい上昇するのが住宅価格への期待値だとすると、今のローン金利はギリギリのところかという気もします。

FRBは、今年3~4回の利上げによって利上げペースの遅れを取り戻したいと希望する一方、市場の急降下で雇用にネガティブな影響を与えるのは避けたいというジレンマの中での舵取りですが、現議長のパウエル氏は、学者肌のイエレンよりも政治的な配慮をするものと期待されています。

結局のところ、日米ともに中央銀行相場の継続ですから、一定の安心感がある一方、全員が出口に殺到する脆弱さがあるとも言えそうです。

日経平均は今週+172円と続伸しましたが、米国株が1月高値の5%安水準であるのと比べ、ほぼ1割安。
やはり原因は為替ということになりそうです。

逆に言うと、ドル建て投資家は、日本人ほど日本株の反発が遅れているようには見えないので、特別日本株にシフトする行動を取る必然性は感じないということにもなります。

問題のドルですが、ドルインデックスは依然として90割れ。
Dxy02233

ドル円月足。
Dytukias0223

短期で見ても長期で見ても、円安派の旗色は悪そうです。

ユーロ円(週足)も弱気模様です。
Eutyen02233

つまるところ、最近の円は最強通貨になってしまい、米国株はドル安にサポートされる一方、日本株は円高傾向によって頭を押えられそう、というのが代表的な見方になりそうです。

ブリッジウォーターのレイ・ダリオが、米国株をロングし、欧州と日本株をショートしたとの報道がされていますが、これが正しいという前提で理解するなら、ドル安保険をかけている、という気がします。

IMMポジションです。

      (2月20日) (2月13日) (増減)
カナダドル  23127    32529    ▲9402
スイスフラン ▲15788  ▲19925   +4137
ポンド     7803    14940    ▲7137
円      ▲108338  ▲115509  +7171
ユーロ     126126  127289   ▲1163
NZドル     944   2220      ▲1276
豪ドル     11875  9081      +2794

ユーロロングは高水準を維持、円ショートがさほど減らないのは意外な感じです。

CMEの金利先物市場では、12月の金利が2.07%。
先週より更に0.03%上昇してタカ派方向に動いています。

なお、中国で気になるニュースが二つ。

一つは、王岐山の後ろ盾があるとされた海航集団の経営難。
負債総額は約12兆円で、香港の啓徳空港跡地やドイツ銀行(筆頭株主)株を売却するなど資金繰りに窮しており、昨年末、海航航空の社債は8%以上の高金利で発行せざるを得なかったと報道されています。

もう一つは、安邦保険集団の国家管理。
創業者の呉氏は故・鄧小平の孫娘である卓苒と婚姻関係にあった(3度目の結婚)とされていますが、本人は既に昨年中国当局に拘束されています。

負債総額32兆円。
ウォルドーフ・アストリアを始め、アジアや欧米で数々の不動産や金融系会社を買収しましたが、派手な女性関係で鄧卓苒との結婚も破綻。
事実上の国有化によって、海外資産の整理が始まることは確実と思われます。

債務の膨張に危機感を持つ習近平政権によって、中国経済はデレバレッジの方向に進んでいく印象があり、日本でダイエーが衰退していった時と同じような局面なのかもしれません。

但し、全ては国家管理なので軟着陸させるだろうという観測が、今のところ危機の顕在化を防いでいます。

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