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March 24, 2018

今週の相場(3/23時点)

先週、煮詰まり感があり、大きく振れるリスクが警戒されていると書いたDOWは、やはり下振れ。
今週は、1413$(5.6%)も下げました。

これまでDOWよりは下げ渋っていたNASDAQも、今週は489ポイント(6.5%)の下げ。
下に逃げるDOWを追いかけるように、下落率が加速してきました。

IT系銘柄はDOWよりも政策や景気の影響を受けにくいというコンセンサスはあるのでしょうが、国際的な課税リスクを気にする声も聞かれます。

欧州委員会(EU)は、旧来型の企業が23.3%の法人税を納めているのに対し、IT企業は平均9.5%だとみており、独自のデジタル課税を検討しています。

DOWは、200日線近辺まで降下しました。
Dow03244
高値からの下落率は約12%です。

WSJの調べでは、DOWのPERは、ピークの18.3倍(予想ベース)から16.2倍(同)に下がったようです。

米中貿易戦争が株価下げの原因と報道されていますが、トランプが鉄鋼とアルミニウムに対する追加関税の大統領令に署名したのは3月8日。

その時点で中国がメインターゲットであることは明らかでしたから、むしろ下げの主因はFRBの利上げスタンスかと思います。

CMEの金利先物市場では、今年の12月が2.07%、来年12月が2.51%で取引されており、年内あと2回、来年も2回の利上げが概ね織り込まれています。

金利の上昇は割引率の拡大によって、将来利益の現在価値を少なくするので、ようやく株式市場も金利上昇の負の効果を真剣に織り込み始めたということかと思います。

一方の日経平均は、週間で1059円(4.9%)の下げ。
日経新聞による日経平均PERは12.2倍と割安水準ですが、200日線も割り込み、心理的な節目の2万円に急接近しており、アメリカよりも深刻な「買い不在」状況となっています。

N225us22

外人さんに取っては円高が株安を緩和しますが、ドル建て日経平均も節目の200を下抜け。
N225dollr22

次のサポートレベルは180$に見えるので、そこまでの下落は考えたくないものの、視野には入ってきました。

ドルインデックスです。

Dxy03233

ドル円。
Dy032441

短期的には、株安→リスクオフ→ドル高・円高、という流れがあり、ドルよりも円は強いという典型的な逃避心理が見られるのと同時に、中長期的にはドル安の流れが拭い去れないような印象です。

米長期金利です。

Usinte03244

3%に届きそうな勢いは弱まり、一応これは株に朗報。

DOWの200日線到達という好材料(?)もあり、ボチボチ下げ止まりの雰囲気も見えてくるでしょうから、株安による円高進行には一定のブレーキも期待されます。

ただし、中長期的なドル安傾向が止まるかどうかは不透明で、株が下げ止まっても緩慢な円高傾向が続きそうなムードも感じられます。

IMMポジションです。

       (3月20日) (3月13日)(増減)
カナダドル  24560    19420  +5140
スイスフラン ▲8246   ▲6572  ▲1674
ポンド    23807     8027  +15780
円      ▲21999   ▲79539 +57540
ユーロ    132739   146380  ▲13641
NZドル   19626    ▲2816  +22442
豪ドル    17925    ▲779  +18704

さすがに円ショートが大きく減り、現実の相場と整合してきたように思われます。

トランプ政権は秋の中間選挙に向け、自分の支持層が関心を持ちそうな政策に固執するでしょうし、ティラーソンとマクマスター去ってボルトンが加わったことは、北朝鮮やイランとの緊張関係を高めてしまうことが懸念されます。

長期金利が頭打ちで米国外交が不安定となれば、ドル買いは起こりにくく、円安による日本株への支援が期待しにくい現況が長期化するかもしれません。

なお、トルコリラの下げっぷりが一部で話題となっており、リーマン前の90円、直後の60円に対して、今や26円台。
この10年で、半値八掛け二割引が完成しています。

Tryen223

現在のスワップ金利は年率10%以上ありますが、この1年のトルコリラ下落率は20%。
インフレ率は大体10~13%程度で推移していますが、政策金利は8%という逆ざや。

トルコの大統領は、低金利で景気が良くなると通貨は買われるという理論を信じているという噂もあります。

さぞかし売られすぎだろうと思うところですが、現在の為替レートで、トルコのビッグマックは290円くらいですから、380円の日本と比べて信じられないほど安い、とまでは言えないレベル。

「割安」で注目のトルコリラは投資してよいか』との記事の中でも、下記のグラフがあり、目分量で3割くらい割安になっています。

Tryhhh2

しかしながら、為替の実勢レートが購買力平価から大きく乖離するのは良くあることで、これを頼りにトレードする人はまずいないでしょう。

今が異常に安いのなら私も買いたいですが、確実に言えるのは、昔があまりに高過ぎたということのようです。

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