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July 15, 2018

今週の相場(7/13時点)

米国長期金利は3%手前で上昇の勢いを失い、NYSEには再びゴルディロックス気分が充満しようとしています。

今週のDOWは+2.3%、NASDAQは+1.8%(最高値更新)、日経平均は+3.7%。

日経平均の上昇幅が大きいのは当然ながら為替効果で、今週のドル円は110円40銭台→112円30銭台と、約2円ほど円安方向へ動きました。
ドルインデックスは、先週の94.04→94.68と上昇。

為替の1%で日本株は2%動くとも言われますが、ドル円の+1.7%で指数は3.7%上がりました。

但し、1ヶ月くらい前から、小型株は疲れています。

上から、日経平均、JASDAQ、マザーズ。
N22253336

個人は相場の中身が乏しいことで、市場と距離を置いているのかもしれません。
日銀が買い、クジラが買い、長期金利をゼロにしても、年初来ではマイナスです。

米長期金利です。
Yus10yy04144

株にはありがたい軟調さ。

10年と2年金利との差は縮小し、ちょうど0.25%と利上げ一回分になっています。
4月には0.5%ありましたから、あっという間に半分。

モルガン・スタンレーは、米10年債利回りが年末までに2.75%、19年半ばまでに2.5%に低下すると予想し、19年半ばまでに逆イールドになるとの見通しを示しています。

CMEの金利先物市場では、1年後の金利が2.54%で取引されているので、大体同じような金利観と言えそうです。

米国長期金利が上がらないのは、今のところ賃金が牽引するインフレは起こりにくいと見られていることと、金利上昇を見込んだ債券ショートのポジションが非常に多いからだと思われます。

CFTCの米10年債ポジションです。

Us10ytr07112

このショートポジションが巻き戻されると、更に長期金利は下がるかもしれません。

金利が上がらなくてもドルは買われましたが、これは米中貿易摩擦のせいという解釈に一応なっています。

米中の貿易量は、4:1くらいの比率でアメリカの輸入が大きいので、お互いが関税掛け合うと中国が量的に負けます。

新興国全般からの投資資金引き揚げ→ドル高、といった流れに加えて、税制恩恵によるレパトリが加わり、テクニカルでもサインが出たので、短期資金も一気にドル高円安方向でのめり込んでいったという感じでしょうか。

低迷する新興国市場に出稼ぎしていたドルは、本国戻して株に投資するのが効率が良いのです。

こうしたドル回帰はリスクオフだから為替は円高方向という考え方もありましたが、ひとまず勝ち馬に乗るなら円安、という流れが出来てしまいました。

但し、米金利の上昇を伴わないドル高円売りなので、賞味期限が短いとの意見もあります。

IMMポジションです。

          (7月10日)  (7月3日)  (増減)
カナダドル    ▲52887    ▲49448  ▲3439
スイスフラン   ▲40121    ▲40494  +373
ポンド      ▲40403    ▲28781   ▲11622
円        ▲39832    ▲38730   ▲1102
ユーロ       24357     36747   ▲12390
NZドル     ▲26574    ▲26404  ▲170
豪ドル      ▲40973    ▲39230  ▲1743

さほど大きな変化は見られませんが、▲が優勢で、基調はドル高と思われます。

人民元の対ドル相場(5年)です。
Cnyusd07144_2

今年の高値から7%程度下落。
サポートラインらしき0.145(1$=6.9元)まで、あと3%くらいです。

折しも中国は、理財商品などのデフォルトを段階的に進めて、過剰債務問題の軟着陸に取り組もうとしていたところですが、株安元安が負の資産効果と物価上昇に現れてくると、シナリオの変更を迫られるかもしれません。

こうした悲観気分が不動産市場に波及することだけは避けたいというのが、中国当局の本音ではないでしょうか。

多くの懸念材料がある中、市場参加者は何とかパーティーを延長しようと懸命の様子です。
結局は金利次第かと思います。

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