今週の相場(9/28時点)
今週のDOWはマイナス1.1%、NASDAQは+0.7%と小動きでしたが、日経平均は先週の+3.4%に続いて+1%で24120円。
ザラ場高値は24,286円と、約27年ぶりにバブル後最高値を更新しました。
ドル円は112円50銭台→113円60銭台へと約1円の円安。
欧州では財政赤字の拡大懸念でイタリア株(↓)が大きく下落。
金曜日だけで3.7%も売られ、ドイツ株やイギリス株にも影響は波及。
元々、DAXやFTSEは「買いにくいチャート形状」でしたが、益々買いにくくなりました。
ユーロ売りの影響でドルインデックスは上昇したものの、ドル高トレンドとは言えないようです。
米長期金利は3%を超えたものの、そこからの上昇勢いは弱く、株の適温相場を壊すほどの高金利では無いと解釈されているようです。
また、仮に米金利が大きく上昇した場合でも、その円安効果で日本株は比較優位だろうという思惑も、日本株への短期的資金流入をサポートしています。
26日のFOMCでは、市場の予想どおりに0.25%の利上げが決定されました。
政策金利は2.0~2.25%(実際には2.18%)となり、年内もう1回の利上げがほぼ確実視されています。
前議長のイエレン氏は時折り、株は割高との牽制発言をしていましたが、現議長のパウエル氏は、トランプに睨まれそうな発言は控える態度が一貫しています。
米株は伸びきったゴム、欧州はECBの出口指向に加えてイタリア不安で買えない、とするなら残りは日本株。
抜群の長期安定政権である安倍内閣、日銀と年金による買い支えと、何やら安心感のある日本は、年内にもう一稼ぎしたいファンド勢としては、格好の選択肢になっている様子です。
これだけ日本株が上がるなら、為替市場もある程度はお付き合いが必要だろうということで、株価主導の円安が進み、それを見て株はまた上げます。
ドル高とは言えない中での円安なので、その賞味期限は意識しないといけません。
円のIMMポジションです。
米中間選挙は、11月6日。
ここで波乱が起こると、ヘッジファンドが日本株の利益を確定しに出る格好の口実となるかもしれません。
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