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December 31, 2018

2018年の相場(その1)

今年の日経平均は年間で12%安と、7年ぶりの下落です。

米国市場はまだ1日残っていますが、DOWは年間で6.7%安、NASDAQは4.6%安です。
特に12月は両指標とも10%安と、嫌な終わり方になりそうです。

東京株式市場ではTOPIXが18%安と、日経平均より6%も下げが大きく、日経平均以上に投資家の懐は痛んでいるものと推測されます。

さらに悲惨なのは小型株。

JASDAQ指数は年間で22%安、東証マザーズ指数は34%安。
寄らば大樹、天候の悪い時は少しでも揺れの少ない船を選ぼうとするリスク回避姿勢が現れています。

最終的な時価総額は、東証一部570兆円、2部7兆円、JASDAQ8兆円となり、合計で585兆円。
概ね現在のGDPと一致しているかと思われます。

東証1部全銘柄のPBRは1.1倍、PER12.5倍、配当利回り2%。
特段割高とは言えませんが、今後の展開は為替を含めた外部環境次第かと思われます。

元々リスクマネーの少ない東京株式市場では、余計なお世話しかしない日銀と、ハイボラを求めるAIや外人勢が跋扈し、日本人目線によるプライシング機能はほぼ失われているものと感じられます。

ドル円の1年は安定していました。

Dy201812288

FX投資家はボラが物足りないと言っているようですが、為替が物価水準の調整機能とするなら、この程度の波が本来なのかもしれません。

純粋に物価比で為替レベルを考えるなら、ドル円は90円くらいが妥当だと感じますが、多くの日本人は実力よりも円安のレベルを望んでいるようなので、その願いが通じたのでしょう。

購買力平価調査では、75円~124円という広いレンジが示唆されており、その単純中央値は100円です。

Ppp122888

日本の長期金利は、こんな感じでした。

Choukiki1227

発行済み国債約1000兆円のうち、日銀が450兆円と45%ほどを保有。
国債購入を通じて長期金利をコントロールしようという邪道の試みが2年前から始まっていますが、だから何なんだ、というのが株式投資家の声でしょう。

なお、国債市場から閉め出された地銀マネーが苦し紛れに流れ込んだのか、J-REIT指数は周囲に逆行して、年間で7%プラスでした。

日銀は今年、ETFを6兆円以上購入し、累計では20兆円を大きく超えています。
これを市場で処分することはまず不可能ですから、出口なし。

各国中央銀行が債券しか買わないのは満期という自然の出口があるからで、満期のない株やREITを買うのはクレイジー。
どうなるのか面白いから黙ってやらしておこうと、世界の識者からは冷ややかに見られています。

日本の投資マネーは高齢者に偏在しており、若年層は老人のための社会保険料を搾り取られて余裕資金に乏しく、投資で夢が買えません。

そこで、ネット上の救世主に見えた仮想通貨に群がりましたが、年初にコインチェック事件で脳天に衝撃をくらい、続くバブル崩壊で悲惨な結果となりました。

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