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December 08, 2018

今週の相場(12/7時点)

今週のアメリカのメディアは、パパブッシュの追悼一色でした。

現役時代、これほどの人気はなかったと記憶していますが、今になってみれば、大統領のパーソナリティもアメリカの求心力も随分とマシだったという懐古的な気分が感じられます。

マーケットは荒れています。
今週のDOWは、4.5%安、NASDAQは5%安。
日経平均は3%安ですが、月曜までの7連騰で1000円以上上がり、その後の3日間でその全てを吐き出しました。

キーワードは、「逆イールド」と「ファーウェイ」でしょうか。

アメリカのイールドカーブ。

Yc12088

2年が2.71%、5年が2.69%と逆転していますが、2年と10年(2.85%)の逆転はまだ。
また、仮に長短金利が逆転しても、現実の景気後退には1年程度のタイムラグがあることが知られています。

要するに投資家は、ビビッてます。

株のハイボラに比べると、為替市場は比較的冷静。
ドルインデックスは、先週の97.3→96.7と若干低下。
この間米長期金利は2.99%→2.85%と低下しているので、金利との整合性はあります。

ドル円は、113円50銭→112円70銭。
依然として、株安の割には円安(ドル高)基調が大きくは崩れません。

イギリスはブレグジット、ドイツはメルケル弱体化、イタリアは財政問題、フランスは国内暴動と問題ありすぎて、ユーロが買えないからドルは売られにくい、という背景があるのかもしれません。

アメリカがファーウェイを敵視していることは既知の事実であり、幹部の逮捕も驚くには値しません。

米下院の諜報委員会 が、ファーウェイとZTEの製品について、連邦政府の調達品から排除する勧告を出したのは2012年のこと。

ZTEには1300億円の罰金が科され、今年の4月から7年間、米国製品がZTEに輸出されることが禁止され、ZTEの株価は昨年の半分となっています。

「5G」の開発において、中国のファーウェイとZTEが先行しているのは、中国政府の意向が働いてることは当然で、その究極の目的がスパイ活動であることも、アメリカから見れば明白。

貿易不均衡などはオマケのような話で、アメリカの安全保障への脅威として中国へ宣戦布告しているのだから全てのルール違反は摘発する、という姿勢だと理解されます。

株式市場には、いまだにこれを通商交渉と狭く捉える向きがおり、たった90日間の猶予で大いにはしゃいでしまいましたが、その反動が週後半に訪れました。

では、こうした不安をFRBは癒やしてくれるのか。

11月雇用統計は堅調でした。
雇用者数は15万5千人とやや少な目でしたが、失業率は3.7%と変わらず、賃金は前年同月比+3.1%と2カ月連続の3%台。

CMEの金利先物市場での今月利上げ確率は、先週の83%からは減ったものの、72%。
焦点は、来年に移っています。

市場での来年末の予想金利は、2.57%。
現在のリアルな政策金利は2.20%。
これが今月の利上げで2.45%になるとすると、来年は僅か1回の利上げさえ、50%程度の織り込みでしかないという楽観的な状況になっています。

著名なFEDウォッチャーであるニック・ティミラオス(WSJ)が、FRBは12月の利上げでしばらく打ち止め(wait-and-see)の姿勢に転じるかも、という記事を12月6日に書いています。

この「観測気球」の影響もあって、にわかに利上げ打ち止め期待が盛り上がっていますが、結局は経済指標と株価次第です。

投資家は相当程度ハト派になってしまっているので、今月19日のFOMC後の会見で、パウエル議長がタカ派的と理解されると、またまた市場のあちらこちらが荒れそうです。

日経平均先物は金曜日ザラ場引け時よりも300円ほど安いため、週明けの日本株は安く始まることが想定されています。

ほとんどのアセットクラスが既に年初来でマイナスに沈み、相場を泳ぐ難易度は非常に上がっています。

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