« 今週の相場(4/12時点) | Main | 今週の相場(4/26時点) »

April 21, 2019

今週の相場(4/19時点)

NY市場は復活祭(イースター)のため金曜は休場。

キリスト教にとってクリスマスと並んで重要なイースター直前に、パリのノートルダム大聖堂の一部が火災で焼失するという不幸な事件が起こりました。

フランス政府は一致団結して再建に取り組もうとしていますが、現実には復興方法や寄付の在り方等が、更なる暴力の材料として使われかねない兆候も見られるのは残念です。

アジアでは、注目されたインドネシアの大統領選が行われました。

現職の庶民派ジョコ大統領が54%程度の得票率で再選を果たす見込みと報道されていますが、正式の選管発表は5月下旬であり、対立候補の元軍人プラボウォ氏は敗北を認めていません。

選挙の勝敗を分けるのはイスラム保守派の取り込み具合だろうと言われていました。

かつてスカルノ(デヴィ夫人の夫)は共産主義者を味方にしていましたが、後を継いだスハルトは反共に徹し、共産党を徹底的に弾圧して壊滅させました。

そのため、伝統的に共産党の役割であった貧困層の取り込みをイスラム保守主義が担っています。

ジョコ大統領の5年間はGDP成長率が5%推移と安定的で、失業率4.2%ですが、若年者(15~24歳)失業率は15.6%。
将来不安の強い若者はイスラム保守主義を頼り、イスラム保守主義は生活資金の融通や就職相談等を行い、成長に乗り遅れた層へ支持の拡大を図っています。

ジョコ大統領の前回得票率は53.2%ですから、今回も特段に支持層を増やしたとは言えず、新興国にありがちな成長の果実の歪な分配をどう調整していくかが安定への大きな課題と言えそうです。

相場に戻ると、今週のDOWは+0.6%、NASDAQは+0.2%、日経平均は+1.5%で節目の22200円を4ヶ月振りに回復しました。

TOPIXも+0.7%と、先週のようにマイナスではありませんが、依然として日経平均偏重主義が続いており、直近2週間で見ると、日経平均が+1.8%、TOPIXがマイナス0.6%という分裂状態となっています。

またドル円は振幅がほとんど無く、32年振りの低ボラという記録的な凪となっており、先週の112円ちょうど→111円90銭。

欧米はイースター前、日本は10連休まであと1週間と動きにくいタイミングということもあるでしょうし、アメリカの利上げが止まり、金利の変動期待が大きく失われたことが為替相場のエネルギーを減退させているようにも見えます。言い換えると、金利取るならドル買いしか無い、という状態がダラダラ続きそうということかもしれません。

米長期金利は先週と同じ2.56%。逆イールドもひとまず解消し、適温状態の様子です。

原油(WTI)相場は先週と同じ64$近辺で推移し、産油国も概ね満足できそうな水準ですし、ガソリン価格は年初より上がったとは言え昨年秋よりは安く、ユーザーサイドも受け入れられるレベルと言えそうです。

コモディティの世界から眺めると、ドルは年初からほぼ一貫して安くなっており、事実上のドル安が高値圏の資産価格を延命させているように思われます。

最近、GWでの円高は無いという説がやたらと目に付きますが、円高警戒は予想の問題では無く、リスク管理上の課題です。

シカゴ筋ドル円ポジション。

Imm0421

|

« 今週の相場(4/12時点) | Main | 今週の相場(4/26時点) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 今週の相場(4/12時点) | Main | 今週の相場(4/26時点) »