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July 06, 2019

今週の相場(7/5時点)

今週のDOWは+1.2%、NASDAQは+1.9%と堅調で、DOWも史上最高値を更新しました。

日経平均も薄商いながら+2.2%。

米中間で更なる関税賦課が避けられたG20の結果を受けて、株式市場は基本的に買いが優勢でした。

6月の米雇用統計は、雇用者数が22万4000人増、失業率は3.7%と0.1ポイント悪化したものの労働参加率が0.1ポイント上昇で実質改善、平均時給は前年同月比3.1%増と堅調。

これを受けて、米長期金利は直前の1.94%→2.03%に上昇。ドル円は、先週の107円台から108円40銭台と円安。

強い雇用統計が利下げ観測を弱めて株を下げた、と解説されていますが、金曜の下げはDOWもNASDAQも0.1%程度ですから、依然としてFRBが利下げで株価を支えてくれるとの期待感は変わっていません。

CMEの金利先物市場では、12月の金利が1.81%と、現行の2.41%より0.6%も低く取引されており、年内に2回以上の利下げを織り込んでいます。

株価は史上最高値で雇用は好調ですから、伝統的な常識(?)では利下げの根拠が見つかりませんが、中国の景気後退感や既に決まった米中関税、ドイツが3年ぶりにマイナス金利になるなどの不安感が漂う中で、ここまで市場に利下げを期待させてしまった以上はやるしかないだろうと、FRBは追い込まれています。

利下げ不要の立場から見れば、なぜここまで期待を膨らませてしまったのかと思いますが、昨年12月に米国株が15%以上も調整し、ビビったトランプ政権がFRBに圧力をかけ、年初からパウエル議長が急にハト派に転換し、それを修正する間もなく米中貿易戦争が激化して中立スタンスに戻すタイミングを失った、という振り返りになるでしょうか。

利下げを容認する立場からは、米国の事情というよりも世界的に利回りがマイナス圏に落ち込んでいる債券市場の動向がFRBに利下げ圧力をかけているとの見解も見られますが、世界中が「じゃぶじゃぶ」だから債券が買われてマイナス金利になると考えるなら、「じゃぶじゃぶ」現象への回答が「じゃぶじゃぶ」で良いのかという疑問も生じそうです。

いずれにせよ、リーマンショック以降、各国とも政府・中央銀行の市場関与が進み、国家統制相場となった株式市場は、政治家の立場からいうと、下げるわけにいかなくなりました。

投資家は、なんか変、と思いながらも、明確に市場が下げるサインが出ない以上は降りられないという状況かと思われます。

現在のシラーPEは30倍と、歴史的な中央値15倍の2倍という割高レベルですが、もはやバリュエーションを語っても殆ど意味がないので、誰も触れなくなりました。

トランプは、インフレの心配がなければ金利はゼロでも良いくらいに思っているでしょうから、大統領から強烈な圧力を受けるFRBに出来ることとすれば、とにかく今月は0.25%の利下げを実施し、今後については中立的なスタンスに戻すべく口先で頑張っておいて、本当に景気が悪くなって誰もが利下げに納得する状況になるのを待つ(?)くらいのものでしょうか。

個人的には、少し利確を進めつつ、仮に突然の逆風が起こってもダメージの小さそうな銘柄に絞って、今の変な相場に付いて行くという方針になりそうです。

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