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August 11, 2019

今週の相場(8/9時点)

今週のDOWは0.7%安、NASDAQは0.6%安、日経平均は1.9%安。

ドル円は先週の106円50銭台→105円60銭台へと約1円の円高ですから、日経平均は為替で1%下げ、米株安連動でもう1%下げの展開でしょうか。

今週は、世界あちらこちらで金利安、通貨安競争が激化しました。

主な政策金利の利下げは、ニュージーランドが1.50%→1.0%、タイが1.75%→1.50%、インドが5.75%→5.4%。

中国人民元は節目と思われていた「7」を11年ぶりに下方突破し、1$=7.06元へと誘導されました。人民元を安くすれば中国も返り血を浴びますが、関税分を取り返す効果とギリギリのバランスを追及しているということかと思います。

ドルと元の下げで自国通貨が割高になってはたまらないと、我も我もと緩和方向に舵を切っていますが、ドル安を受け入れ出来る余地については、各通貨・アセットによって相当の違いがあります。

今月の上昇率は、ユーロが1%、円が3%。まだ緩和余地のあるECBと比べて、ほぼ弾を打ち尽くした日銀は、通貨高への抵抗力が弱いと市場は見ています。

商品クラスでは、金(ゴールド)が5%、ビットコインが20%、そして原油(WTI)は逆に7%安。
かつてはユーロと原油がドル安の代表的受け皿でしたが、現在は景気後退懸念も同時進行しています。

金とビットコインはドル安による上限など無いので、行くとなればどこまでも行くでしょう。

米長期金利は1週間で2.01%→1.74%と、大きく低下。

経験則として、日米金利差1%に対してドル円が10円程度動くと知られているので、米長期金利が2016年夏の1.35%を射程にしていると仮定するなら、あと3円程度はドル円での円高も考えられます。

CMEの金利先物市場では、12月が1.58%と、現行の上限2.25%より0.67%も低く取引されており、年内あと2回~3回分の利下げが期待されていますが、トランプ大統領は1%の利下げを声高に要求しており、FRBの対応(抵抗?)が注目されます。

市場の長期金利1.7%台が正しいとすれば、現在のFFレート2.12%は修正されるべきという理屈にはなります。

DOWの日足。

Dow081150

ザラ場では200日MAを切る場面があったものの、なんとか切り抜けて底打ちしつつあるという見方も出来ますが、5~6月の下げ局面では、このゾーンでの反発局面から再度下方に抜けています。

イギリスの4~6月期の実質GDPが前期比0.2%減と6年半ぶりのマイナス成長となったように、景気減速懸念が顕在化すると、米国株だけが無傷でいられるとは考えにくいですし、世界から金利が消えていきそうな事態を株式市場は悲観的に受け止めています。

今の米国株価は、金利安・ドル安期待が支えですが、そのこと自体が世界の低金利化と通貨安競争を促すというジレンマを抱えた状況ですし、そろそろ切り札が出尽くしになりそうなステージとも言えそうです。

トランプは自分の通信簿である株価を崩さないという見方はありますが、株価下落はFRBのせいに出来ますから、むしろ民主党の左傾化を糾弾し、共通の外敵と戦う方が票になると判断すれば、tweetのニュアンスも変わってくるかもしれません。

米国株価は短期的に反発の可能性はありそうですが、為替次第の日本株は買えませんので、今は日米とも最小限の銘柄しか保有せず、キャッシュを潤沢にして観察が中心です。

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