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October 13, 2019

今週の相場(10/11時点)

今週はDOW、NASDAQともに+0.9%、日経平均は+1.8%。

ドル円は106円90銭→108円40銭と、何度か跳ね返されている108円半ばの壁まで円安が進みました。

リスクオンのエンジンとなったのは米中貿易協議での部分合意。中国が米農産品の輸入を増やし、今月15日に予定していた中国製品への制裁関税の引き上げが先送りされると発表されました。

この程度の合意はいつでも覆せますし、双方の形づくりに過ぎない薄い内容ですが、市場はひとまず歓迎のポーズで返しました。中国が為替政策の透明性を高めるとも報道されていますが、これもまた中身はないでしょう。

トランプ政権は、シリアからの米軍撤退が批判され、顧問弁護士ジュリアーニのアソシエイト2名が逮捕されるなど追い込まれていますし、中国は今後香港に対して強硬策を取った場合のアメリカの対応をけん制しておきたい意向があるので、ともかく最低限の合意を示して協議決裂のイメージは避けたいという意味では利害が一致しました。

なお、ブレグジットに関して「集中的な協議」が行われるという報道もあり、英国のロイズバンキンググループ株が1日で12%も上昇するなど、英国への楽観が米国市場のリスクオン姿勢を後押ししましたが、月末に迫った離脱がどうなるかの見通しは依然不透明です。

米長期金利は先週の1.52%→1.73%に上昇。

CMEの金利先物市場では、10月の利下げ確率が78%→67%に後退し、債券から株への資金移動がやや進んだ格好です。

茶番でも何でも良いから握手する姿を見せてくれれば良いという投資家の要求に、米中が答えた週末金曜でした。

この部分合意は、両国の今後の行動を拘束するような内容とは思えず、今後も政治状況に翻弄される不安定な外部環境が続きそうです。

なお、アメリカはドル安の切り札を温存していますから、米国株式市場には相対的に魅力があると考える人は依然多いように思われます。

一方の為替市場の目で見ると、ショートの貯まったポンドを買い戻すような動きはあるにしても、ドルを売って本格的に買いたくなるような魅力的な通貨は見当たりません。今後アメリカがドル安で相場を助けようとした時、ドルを売って何を買うかについて、投資家は頭を悩ませることになりそうです。

相変わらず方向性が見えずに迷走する相場の中で迷子にならないようにするには、自分の作ったルールを守るという一貫性が一番重要かもしれません。

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