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December 14, 2019

今週の相場(12/13時点)

今週のDOWは+0.4%、NASDAQ+0.9%、日経平均は+2.9%。日本株の上昇率が大きいのは、それだけ買い物対象に苦労している状況が窺えます。

ドル円は、108円60銭→109円30銭と70銭ほどの円安でした。

米長期金利は先週の1.83%→1.82%と、結局は小動きです。

為替市場では、英選挙が大きな材料。ブレグジットを主張する保守党が過半数を大きく上回る地滑り的な大勝利でした。

勝因は、ブレグジット議論に飽き飽きした国民が、とにかくこの膠着状態を終わらせるために離脱を選択したという「やけっぱち気分」ではないかとも言われていますが、実態は労働党の敗北でしょう。

得票率を前回2017年選挙と比較すると、保守党が42→43%と+1%の微増に対し、労働党は40→32%と8%もの減少。

再度の国民投票を公約とした煮え切らない態度、基幹産業の国有化を目指す(サッチャー以前か)左巻きのコービン党首の不人気さが相まって、残留派の受け皿になり切れなかったことが労働党の失敗でした。

いずれにせよ、3年半続いたポンドの売り材料が一旦解消する気分となっています。

ドル円は上昇したものの、今月初めの109円70銭を超えられません。

ポンド上昇に伴う欧州通貨の上昇で相対的にドルは売られており、リスクオンの円売りはあってもドル買い援軍は目立たず、日本株の大幅高の割にはドル円上昇は限定的でした。

株式市場は、英選挙よりも米中貿易交渉に反応。関税第四弾の見送り報道によって買い戻されました。

とはいえ過去の関税はまだ残っていますし、中国が約束を文章化したわけでもなく、PERを切り上げてまで株の高値を追う材料なのかどうか大いに疑問がありますが、そうした正論はアマチュア投資家の特権であり、プロは指数負けしたらクビなので、株はまだ割高の壁を昇っていきそうです。

英国選挙での、もう一人の勝者はスコットランド国民党(SNP)で、35→48議席と躍進。

保守党の勝利でUKがEUから離脱するなら、EUにとどまりたいスコットランドはUKから独立する必要があり、そのためにはスコットランド独立を掲げるSNPを勝たせておく必要があると、スコットランド地方の有権者は判断したのでしょう。

選挙に勝ったジョンソンは早急にブレグジット案を議会で承認してEUとの協議を進めるでしょうが、北アイルランドとアイルランドとの関税管理やスコットランドの独立問題は大きな課題として残ります。

アメリカ国内の事情を見ると、大統領弾劾がトップニュース。

結局何が弾劾理由かというと、トランプ氏が大統領再選のためにウクライナ外交を悪用した「権力乱用」と、下院による弾劾調査への協力を拒否した「議会妨害」と整理されました。

とはいえ、二番目の理由は付随的ですし、ウクライナ側は圧力を否定しているので、やや迫力不足にも見えますが、民主党としては選挙前にトランプのイメージを極力傷つけることが出来ればOKなのでしょう。(とっくに傷ついている気はしますが)

今のところ共和党からは造反者が出ていないので、共和党が多数を占める上院で弾劾は否決されそうな見通しです。

トランプの人格を大統領にふさわしいと思う人は、左右問わず皆無と思いますが、行き過ぎたポリコレ運動への「防壁」として必要悪だという米国民の意識が「権力乱用男」を支えているのかもしれません。

何と言っても米経済は雇用好調ですし、株価も堅調。民主党は選挙で堂々とトランプを倒せる候補を絞り込めるのか、が本題。

市場は弾劾手続きの進行に反応しているようには見えません。

 

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