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January 05, 2020

今週の相場(1/3時点)

今週のDOWはほぼ変わらず、NASDAQは+0.2%。

市場の数値はともかく、年末に日本人を驚かせたのはゴーンの逃亡劇でした。

世界では、アメリカとイランの対立悪化がトップニュースで、どちらも中東が絡んでいます。

ゴーンが逃亡先に選んだのはレバノン。

オスマン帝国は第一次世界大戦で反ロシアの立場もあってドイツに味方しましたが、敗戦。

領土を今のトルコ地域に縮小され、残りは主に英仏が分割しましたが、その中で比較的キリスト教徒が多く、大きなシリアから切り取るような格好でフランスが統治した狭い地域が今のレバノンとなっています。

面積は岐阜県くらい、人口は各宗派を刺激しないよう国勢調査をしない(出来ない)ので不明です。

レバノンと言えば「内戦」。首都ベイルートはかつて「中東のパリ」。

この二つくらいしか浮かびませんが、最近では、生活苦を理由にしたデモが多発し、昨年秋には首相が辞任する混乱となっています。

隣のシリアのアサド政権のように、独裁が目立つ中東にあって、レバノンは逆にバラバラ。

政治ポストは公認の18宗派に対する割り当て制であり、国会はキリスト教徒とイスラム教徒が半々。大統領がキリスト教徒なら、首相はイスラム教徒。

デモ参加者の怒りは、1975─90年の内戦以来、国を支配している宗派主義の政治家の腐敗、貧弱なインフラ、社会の汚職体質等に向けられています。

有力な輸出品は無く、海外からの投資や海外で働くレバノン国民からの送金でどうにかやり繰りする借金体質ですが、なんとそこに海外で成功した英雄であり、かつキングオブ汚職(?)でもあるゴーンが帰国したのですから、国内で物議を醸さないはずは無く、ゴーンがここに安住できるかどうかは未知数です。

なお、今後のゴーンがどうなろうと、大きく動くのは日本の検察の面子くらいのもので、マーケット的にはほぼ無視される材料かと思われます。

一方、アメリカとイランの緊張激化は大きな市場材料。

『米軍の空爆で3日に殺害されたイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は、勇敢でカリスマ性があり、兵士から愛される存在として英雄視される人物だった。』

などいう記事を読むと、さぞかし立派な人物を亡くしたことと惜しまれますが、イランの英雄はアメリカの悪魔。

国防総省は、ソレイマニ司令官と指揮下の部隊が「米国や有志連合の要員数百人の殺害、数千人の負傷に関与した」としており、言ってみれば対米特殊暗殺部隊の隊長です。

革命「防衛」隊だからイランで死んだのかと思いきや、革命を広げようとイラクに出かけていたところをドローン攻撃で殺されました。

無論、米CIAも多くの暗殺に関わったことが知られているので、まあどっちもどっちですが、そもそもアメリカとイランの一段の関係悪化のきっかけは、昨年12月にイラク北部キルクークの軍事基地がロケット弾攻撃を受けて米民間人1人が死亡、米兵4人が負傷したことでもあるので、先に一線を越えたのはイランの方だとトランプは認識していると思われます。

いずれにせよ、戦闘の拡大は誰も望んでいません。

両国の仲介を出来そうな国は限られており、日本はその一つ。

両国の和解など無理に決まってますが、少しでも犠牲が少なくなるよう、軍事的報復行為が鎮静化することを祈ります。

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