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March 14, 2020

今週の相場(3/13時点)

歴史と記憶に残る1週間となりました。

先週の米国株指数は僅かに上昇してやや安堵の空気が流れましたが、今週のDOWは木曜までに18%下がった後で金曜日に一気に9%反発して10%安。NASDAQは16%下がった後で9%反発して8%安。

日経平均は16%安。週明けの反発を織り込んだ先物ベースでも13%安と、やはり負け組です。

欧州の感染震源地となったイタリアで死者が1000人を超えるなど、高まるウイルスへの恐怖感は通常の経済活動の多くを停止させ、それを嫌気した株価の下げが投資家の心を掻き乱し、トレンドフォローのアルゴリズムが更にその背中を押すという逆スパイラル。

心が折れそうになった時にトランプ大統領が、欧州からの入国禁止を発表。優しい言葉を期待していた株式相場は、更に奈落の底へと沈み始め、追証に迫られた投資家は全てを投げ売り。

株を売り、REITを売り、ゴールドを売り、仮想通貨を売り、急上昇していた債券を売り、円まで売りました。

金曜日は、下げ過ぎ感から自律反発を模索していた市場が、トランプの国家非常事態宣言によるウイルス対策強化を歓迎。買いの加速がつき、今週の下げの半分ほどを取り戻して終了です。

米長期金利は先週の0.77%から0.50%まで低下しましたが、0.98%まで戻りました。

ドル円は、先週の105円台から101円まで円高になりましたが、なんと108円ちょうどに戻りました。

世界の株価が大きく売られるリスクオフムードの渦中に、ドル円がかつての定位置の108円に戻るという絶妙なバランス感(?)を事前にイメージできた人は皆無であったろうと想像します。

ドルインデックスを見ると、月曜(3/9)が直近では最安の95で、現在は98。

先週までは、株安に誘引されたユーロショートの巻き戻しが主体でしたが、パニック心理の深まった今週は全資産の現金化が急務となり、ユーロ建て資産を米国に戻す非常事態トレードが支配的になったということでしょうか。

海外資産の多い日本でも同様の内向きの動きはあるので、週前半は円ショートの巻き戻しと日本人が外貨資産を日本へ戻す円高が勝り、週後半は怒涛のドル回帰の勢いが勝ったという解釈も可能かと思われます。

いずれにせよ、スイスフランの動きも円と似たり寄ったりであり、安全通貨と言われた円に雨宿りしても暴風雨は防げないことが分かりました。

VIX指数はかなり下がったとは言え、リーマンショック時と同レベルの58。Fear&Greed Indexは、一時最低の1を付けて、今は100点中の5。

またビットコインは80万円→40万円へ半減してから60万円。J-REITも、おそらくリーマンショック以来のS安出現。

今後もハイボラが想定されるものの、各所でセリクラ的な動きが見られるのは、相場にとって夜明け前のサインかもしれません。

新型コロナウイルスはエボラのような殺人ウイルスではないようですし、現代の医学はそう遠くない内に一定の対処方法を見つけるはずです。人類自らが過剰に動揺すれば、それ自体がウイルスの持つリスク以上の被害を与えてしまいます。

何をしなければいけないかは分かっており、それを完全に強制・監視する中国的社会が良いのか、自発的に行動して情報が開放された自由社会を選ぶのか。

感染症への対応の選択は、今後の社会制度にも関わる問題ですから、慎重さと経済活動とのバランスに配慮しつつ、賢明な時間稼ぎの行動をすることが重要となっています。

個人的には、日本株も含めていまだに安いところを拾っていますが、全体のポジションは増えないように入れ替えをして、実力があるのに大きく連れ安していると自分が判断できる銘柄を残すよう心がけています。

とはいえ、相当に引き付けて買ったつもりなのに、あっという間に更に10%も下げる事態が頻発するのは、リーマンショックの時を思い出し、相変わらずの自分の相場観の貧弱さを反省するばかりです。

言うまでもなく、最優先は”生き残り”です。

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