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March 01, 2020

今週の相場(2/28時点)

今週のDOWは12%安、NASDAQは11%安、日経平均は10%安。新型コロナウイルスが中国から世界へと拡散し、相場は振り回されました。

欧米投資家は、自分の足元までウイルスが来ることはないだろうとタカを括っていたことがモロバレする慌てふためき振りとなり、感染の不安のないAIが思う存分暴れまくりました。

DOWは木曜日の最後の30分で400$下げ、金曜の最後の15分で400$上げるような乱高下。スカイネットに戦争をやらせてはいけないし、AIに相場を任せては疲弊します。

年初来の状況を確認してみると、DOWが11%安、NASDAQが5%安、日経平均11%(約2500円)安ですが、ドル円は108円台で変わらず。

先週のドル円は112円台に到達し、数年来の持ち合い相場から抜け出て新トレンドを作るのかと思われましたが、大きなリスクオフの波で押し戻されました。しかしながら、日経平均が2500円下げても為替は同じ108円台ですから、円の安全通貨神話は大きく揺らいでいます。

尤も、過去のように株安と円高が共鳴していたら、日本の株価は更に悲惨なことになっていました。

米長期金利は先週の1.47%→1.15%と急落し、リーマンショックの時でさえ見たことが無いような数値となりました。

CMEの金利先物市場では、年内の利下げ回数4回予想が最多の35%です。

そもそも米国株価の割高さは常に指摘されていたところですが、昨年9月以降は事実上のQE4によるFRBのバランスシート拡大が株価上昇を正当化するとの見方が支配的となり、今になってその慢心のコストを支払うことになっています。

現在のDOWの水準は昨年8月レベルであり、9月以降の量的緩和再開バブルの泡を吐き出した格好です。

これまで官製上昇相場という安心理論に支えられていた米国株価は俄かに、新型コロナ、社会主義者サンダースの台頭、割高という三重苦に喘ぐこととなりました。

無論、一番の問題は「疫病」ですが、こればかりは利下げで解決することは出来ず、科学的なアプローチによるワクチン・治療薬という解決策を待つしかありません。

それまでは、大量の感染者を出して医療崩壊させないように、休校や大規模イベントの自粛などは正しい選択と考えられます。

しかしながら、日本の政策担当者の行動は、根拠なき楽観から唐突な悲観への急転換が激しく、また危機管理シナリオの提示がないため、その慌て振りがむしろ不安感を煽り、一部の国民はモノ不足のデマに踊らされるほど心理状態が不安定です。

ちなみに、今冬のインフルエンザでの国内死者は3000人以上と新型コロナによる中国人死者より多く、また従来型肺炎による死者数は年間12万人ですから、これらと比べて新型コロナはどの程度恐れるべきなのか、いまだにそれが分からないから怖い、という計測しにくい恐怖感が世界を覆っています。

株価自体は、金曜日にNASDAQが僅かにプラス引けしたことが象徴するように、下げ止まりの可能性を示唆するサインが各所に見られますが、今後の相場は、市場の織り込み度と現実のダメージとを比較する展開になりそうです。

個人的には先月より4万ドルくらい減った感じですが、株は暴落の時に買うゲームという教えに沿って今後も取り組みます。

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