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March 22, 2020

今週の相場(3/20時点)

今週のDOWは17.3%安、NASDAQは12.6%安、日経平均は5%安と、日本のダメージが軽微に見えます。

FRBは、日本時間の月曜早朝、またしても緊急かつ1%の大幅利下げを行いましたが、またしても市場の回復には失敗しました。5日前のことですが、既に遠い昔の話のような気がします。

ドル円は、108円から110円80銭と更に円安。世界中で現金需要が高まってドルの奪い合い状態とも言われており、極東のマイナー通貨を買っている余裕など無いのです。

米長期金利は0.9%近辺。3月上旬に一時0.5%程度にまで債券への逃避が進みましたが、これも現金化需要によって、やや債券市場が下落しています。

20日金曜日は、アジア・欧州株が軒並み自律的な反発局面となり、台湾が6%、フランスが5%ほどリバウンド。NYでも反発が有力視される環境でしたが、カリフォルニアの外出禁止に続いてNY州、イリノイ州も原則自宅勤務となり、相場は一気に下落に転じました。

ウイルスとの戦いは、医療崩壊を避けつつウイルスとの共存を目指す「ゆっくり感染」が基本戦略ですが、恐怖心からの経済活動休止が相場を踏みつける巨大な重しとなっています。

その点、震源地の中国に近いという不利な条件を抱えながらも、アジア周辺各国は比較的上手く対応しているとの評価が、日本株の相対的に小さな下げ率に現れたものと思われます。

新型コロナウイルスは、武漢からスタートして中国全土に進み、近隣アジア諸国を荒らした後、マルコポーロ縁りのイタリアから欧州を席巻して新大陸へと上陸。ひとまず世界一周したことで、vix指数は最高値の83から66に下がりましたが、いまだにリーマンショック時よりも高位置です。

ホットスポットとなったアメリカでは、健康も個人の私的財産であるとの考え方から、病気のリスクを一律の保険によって全体で均(なら)すという考え方が薄く、団結して病気に立ち向かうまでに時間がかかりましたが、ここからが戦争慣れした米国民の正念場と思われます。

感染抑制に概ね成功しているように見える日本の株式市場にとって、いまや邪魔者と化した五輪ですが、欧米の混乱状態を見れば延期になることは確実と言える状況なので、発表した時点で相場が好感する可能性が高いと思われます。

なお、既に終了した建築関係分を除く残りの五輪経済効果は8000憶円程度と推定されていますが、株式市場の時価総額は既に200兆円ほど失われています。

聖火リレーなど無駄を重ねるたびにサンクコストが気になって決断が鈍るのが人間の特性なので、早期の政治的決断が求められています。

「全てを現金化」がニューノーマルとなり、連休前の木曜の東京市場では最後まで売り渋っていたJ-REITまで手放さざるを得なくなった投資家が続出しました。軒並みS安のオンパレードとなったので、手元の現金比率は維持しつつ、少し買わせてもらいました。

来週も、ダメダメ米国株とアジア株反発というデカップリングが見られるのかどうか、大いに注目されます。

既に3割もの時価総額を失った割には、これだけリバウンドの少ない相場も非常に珍しいと感じますが、リーマンショックが金の問題だったとすれば、今回は命の問題だと捉える人が多いからだと思われます。

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