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April 26, 2020

今週の相場(4/24時点)

今週のDOWは2%安、NASDAQは0.2%安、日経平均は3.2%安と揃って下げました。

相場への冷や水となったのは、原油の代表的指標であるWTI先物のマイナス現象と思われます。

20日月曜日、決済期限を控えたWTI先物5月限の売りに対して買いが極端に薄く、一時はマイナス40$近辺での取引となりました。

もはや保管スペースが限界に近く、買って「現引き」するのが困難という事情と、ここを底値と見た原油ETFへの流入金額が多く、ロールオーバーのために期近を売る選択肢しかない投資家の足元を見られた結果とも言えそうです。

その後は、原油ETFやCFDが、通常より1か月先の指標参照に切り替えるなどの対策を取ったこともあって次第に取引は落ち着き、それに伴って株式市場も週初の下げ分を取り戻しつつ、DOWは週末にかけて3日続伸となりました。

ドル円は107円半ばで静かな動き。ドルはトルコリラやブラジルペソなどインフレ通貨に対して非常に強く、先進国通貨同士でも少し強め、の印象です。ドルは「新・安全資産」でもあり、株式市場も世界をリードするので、どうせどこも金利が無いのならドル持っておこう、になるのでしょうか。

米長期金利は、0.64%→0.61%と小動きでした。

原油安に加えてもう一つのマイナス材料は、ギリアード社のレムデシビルに関し、中国での治験が失敗に終わったという報道があったことで、この内容はWHOのサイトに載ってすぐに消えたとされています。

まるで中国とWHOの悪役二人がグルになった怪文書のような情報として市場は消化しましたが、先週はレムデシビルに対するやや過剰な期待感があったことは事実で、実際の治療では複数の治療薬が用いられることになっていくでしょうから、その有力な候補薬の一つということかと思います。先週14%上がったギリヤード株は今週5%安でした。

ここまで、DOWもNASDAQもコロナショックによる下げの半値戻しを達成し、VIXは節目の40を割りました。

アメリカでは、死者が5万人を超えるという悪い節目を通過すると共に、ジョージア州などでは一部店舗を再開するという真逆の動きがあり、世論も割れています。医療従事者の見る風景と、それ以外の健康な人間とりわけ若年層が見る風景とが違い過ぎるのだと思います。

主要国の感染者数です。

Kansennwall 

感染者累計100万人に迫ろうとするアメリカは量的に断トツですし、勢いもピークアウトしたと言い切れないチャート形状ですから、到底安心できないと見るのが自然ですが、いつまでも経済をストップさせておけば、別の意味での死者が増えるという主張も大きくなっています。

おそらく医療関係者に今の株のチャートを見せれば、投資家という人種はなんて楽観的なんだとあきれるでしょうが、株には株の理屈があります。

そもそも今の失業も不景気も意図的に経済を止めているせいなので、動き出せば不要不急の需要がたちまち爆発してV字回復だという期待を多くの投資家は持っています。さらに言えば、金利はゼロ、FRBのバランスシートは2月の4兆ドルから6兆ドル以上に拡大しているので、もし早期に経済活動が戻るなら、コロナ前よりも株価は高くて当然という見方さえあり得ます。全米で5万人死んでもまだ、インフルの記録6万人は下回っています。

但し、ここまで反発した株式市場の足元は堅固とは言えず、経済再開地域で感染再拡大をもたらせば、再びガラガラと崩れだすかもしれませんので、結局のところ株式相場は、まだまだ上下どっちにでも大きく動けるということかと思います。

個人的にはどっちに転んでも対応できるように、新規に買うなら戻りの大きいものを売るような形でキャッシュポジションを維持しつつ、観察を続けるより手が無いような状況です。

なお、北朝鮮では何かが起こっているようなので、こちらも要注意かと思われます。

 

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