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April 11, 2020

今週の相場(4/10時点)

今週はキリストの復活を祝う聖金曜日のため、NY市場は木曜で終了。

DOWは+12.7%、NASDAQは+10.6%、日経平均は+9.4%と、大きく反発しました。

先週の引け方が弱かったので、期待の持てない週になるだろうと思っていましたが、月曜からムードが一変。日本では緊急事態宣言が確実となり、日経平均は+750円スタート。その晩のDOWが、欧米でのコロナ死者の減少傾向などを踏まえて出口への期待感からか1600$以上も上昇。

民主党大統領候補を争っていたサンダース議員が選挙戦からの撤退を発表したことも、社会主義的な政策実現の懸念後退で、株価を押し上げました。

さらには木曜日、FRBが一般企業にも間接融資する他、投資不適格格付けの債券も購入するという異例の措置を発表。

これを受けて米国市場では、ジャンク債が上がるならジャンク株も上がるだろうとでも言うように、最も売り叩かれた小売りや住宅建設会社、大手航空会社などが大反発するというやや筋悪な物色傾向も見られたので、私もそこに参加しました。

このFRBのドルばら撒き的な政策の影響もあり、為替市場ではドルが売られ、ドルインデックスは先週の100.6→99.4と低下。但し、ドル円は108円の居心地が良いのか、株高で円売りがあったのか、108円40銭近辺で小動きでした。

米長期金利は、先週の0.6%→0.73%と、こちらは株高債券安というセオリーに則ったような格好です。

新型コロナと同様に株の重しとなっていた原油市場では、OPECプラスが1日あたり1000万バレルの減産に暫定合意と発表されていますが、そもそも1000万バレルでは需給の改善に不足との見方から、WTI先物価格は先週の28$→23$台に下落しており、株式市場への追い風となることは期待薄の様相です。

今週の株式市場は、どうにかリスクオンムードで終わることが出来ましたが、逆に言うと好材料の先食い感が相当あるとも感じられ、来週への持続可能性は不透明です。

そもそも4月6日にDOWが1600$も上昇したのは、ロックダウンが始まった3/22から2週間が経ち、NYでの新規感染者数がピークアウトするとの予測が的中しそうな状況が生じていたからだと思われますが、残念ながらその後再びNYでの感染者数は増加に転じており、株価上昇の勢いは弱まりました。

今後とも、NYでの感染状況は株式市場における大きなファクターと言えそうで、数値は「The COVID Tracking Project」から取得できます。

一方、日本では新規感染者が増加していますが、死者数は欧米に比べて圧倒的に少ない状況です。

アメリカではNY州だけで1日に1万人前後の新規感染者があり、毎日およそ700名の方が亡くなっていますので、日本の死亡率の低さには、何か個別の理由があるのだと思いますが、それはアジアに共通のものなのか、日本に固有のものなのか、疫学的なファクトなのか、公衆衛生習慣なのか、ヘルスケアシステム上のアドバンテージなのか。

世界は、PCR検査によって感染者数を確認する段階から、抗体検査によって免疫保有者に通行証を与えるようなステージに移っています。その観点だけで言えば、イタリア、スペイン、アメリカが勝ち組である可能性だってあります。

死者数の少ない日本も、毎日の感染者数に一喜一憂するのではなく、速やかにそのステージに移行すべきでしょう。

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