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June 06, 2020

今週の相場(6/5時点)

今週のDOWは+6.8%、NASDAQは+3.4%、日経平均は+4.5%ですが、金曜夜の上昇を反映した先物ベースだと、日経平均は+5.9%と、DOWに近い数値です。

米長期金利は0.65%→0.90%と急上昇し、心理的な節目と言われていた0.8%を一気に突破。債券から株へのローテーションを思わせます。

ドル円は、107円80銭から109円50銭台へと、こちらもコロナ前の定位置だった108円を一気に超えて、2円近く円安が進みました。

為替市場の全体像としては、この1ヶ月ほど株高による安心感からかドル安が進んでおり、ユーロドルは1.08→1.13台まで買われ、トルコリラでさえ、対ドルで0.138→0.148と7%ほど上昇していました。

それでも円高にならなかったのは、円もドルと同じ方向で売られていたためで、結果としてクロス円でばかり円安が進む状況だと解説されていましたが、とうとうドルに対しても円売りが始まりました。

「円もドルも弱く、円はドルよりも更に弱い」というのは、伝統的で典型的なリスクオン状態です。

通常、株<為替<債券、の順に冷静になっていくと言われますが、最も楽観的な株式市場に、とうとう債券も為替も追随してきたように感じられます。

注目されていた5月の米雇用統計は、スーパーびっくりポンの良い結果でした。

雇用者数は、予想平均値の750万人減少に対して250万人増加。1000万人も期待を上回るという、おそらく二度と見られないだろうほどのポジティブギャップが出現し、失業率は14.7%→13.3%に改善、低賃金労働者の職場復帰により平均時給は前月より1%低下しました。

最近の新規失業保険は概ね1週間で200万件ほど申請されていたので、予想値はそれを反映したものだったと思われますが、新規の失業を上回る大量の職場復帰が進んでいたということになりそうです。

後講釈ですが、予想を作っているのは失業していない在宅ワークのエコノミストであり、街角での職場復帰を肌感覚では感じ取れない人々だったということかもしれません。

発表当初、あまりに良すぎる数字に、トランプが何かやらかしたのではないかと思いましたが、同日発表されたカナダの雇用統計も、予想の50万人減少に対して29万人増加となっており、関係の深い両国で雇用改善が進んだことを裏付けました。

市場は経済の早期回復を感じ取り、大きく売り込まれていた旅行、小売り、石油、金融など景気敏感株を中心に買い戻しが誘発され、最も上昇の目立ったアメリカン航空は、見放したバフェットをあざ笑うかのように、1週間で+77%と狂い咲きしました。

依然として安心はできない感染の状況ですが、下図は、ジョンズホプキンス大学が作成している世界ワースト10のグラフです。

Jfuwa100

欧米は落ち着いてきているものの、ブラジル、インド、メキシコ、パキスタン、ペルーなど比較的人口過密な新興国に中心は移っており、逆に言えば第一波の最終局面と言えるかもしれません。

上記5ヶ国の中で、人口当たりで最も死者数の多いのはブラジルとペルーですが、それでも現状はアメリカの半分、スペインの4分の1程度に収まっています。

一般のニュースでは、ある黒人男性の死をきっかけとしたデモと暴動の話で持ち切りですが、市場は経済の全体像を希望的に捉え、「コロナ後の世界はコロナ前」というメッセージを出しているようにも感じられます。

私の投資用資産勘定も、コロナ前の1月の水準に回復しましたが、NASDAQ指数だけ抱きしめていればもっと好結果だったので、ジタバタしてもインデックスには勝てないという公式を改めて思い知らされました。

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