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June 14, 2020

今週の相場(6/12時点)

今週のDOWは5.6%安、NASDAQは2.3%安、日経平均は2.4%安と揃って調整となり、先週の逆回転となりました。

先週は雇用統計の「1000万人サプライズ」もあって大きく上昇し、更にNASDAQは今週になって1万ポイントを超える新高値を付けるなど楽観が目立ち、いくらなんでも「はしゃぎ過ぎだろう」との反省が入り、ほぼ2週間前の状態に戻りました。

なお、日経平均が最も下げ渋ったことは少しだけ注目しても良いかと思います。日本はコロナ被害が先進国の中で際立って軽微ですし、世界中が低成長なら日本の低成長も目立たないということかと思われます。

米長期金利は0.89%→0.71%と定位置の0.6%台に近づき、ドル円は109円台から、これも定位置の107円台に戻りました。ドルインデックスも2週前の位置に戻り、先週のドル安分は修正されています。

素直にこの反省を受け止めれば、現在の株価の位置で強弱感が拮抗し、実力相応なのかもしれません。

ここまでの相場を振り返っておくと、まずニューヨーク証券取引所(NYSE)ですが、昨年末に23兆ドルあった時価総額は、3月の大底では約9兆ドル(日本のGDPの2倍)が失われ、そこから6兆ドル程度を取り返しました。

NASDAQは、昨年末に13兆ドルの時価総額があり、最大で4兆ドルを失いましたが、全て取り戻しています。

株価下落の一方で、FRBのバランスシートは4兆ドルから7兆ドルと3兆ドル拡大し、財政は既に3兆ドルあまりが決定・支給され、更に3兆ドルの追加法案が審議中です。

無理やり大雑把な数字合わせをするなら、NYSEとNASDAQで失われた13兆ドルに対して、予定を含めて9兆ドルが穴埋めに投下されたため、ほぼ同額の時価総額が回復したという理解になります。

米国の雇用についてみると、非農業雇用者(NFP)は、昨年末が153百万人で現在は133百万人と2千万人の減少で、働いていた人の13%が職を失った計算です。

最新の失業保険新規申請者数は150万件/週と、ピークの660万件からは4分の1になったものの、いまだ増加傾向にある州もあるので、今少し100万件/週レベルでの申請が続きそうです。

失業保険の継続支給者数は約21百万人で、3週間前のピークからは4百万人ほど減少しているので、新規に失業した人数以上の復職が続いている状況と思われます。

5月の雇用統計では、その差し引きで250万人プラスという数字が出てきているので、単純にこのペースで改善していくなら、2千万人の失業者を解消するのに8か月です。

新規の失業件数は今後減っていくと思いますが、いち早く復帰できる環境にある人から復職していくので、復職しにくい人が残り、復帰できるペースも鈍化することが予想されます。

どの程度のペースで復職が進んでいくかは今後とも数字を見ていく必要があります。

米国の感染状況は、増える州と減る州の合計が大体拮抗し、1日あたり新規感染が2万人前後で推移していましたが、ここに来てカリフォルニアやテキサスという人口1位と2位の州で感染が増加傾向にあり、全米数値にも悪影響が懸念されています。

また、ミネアポリスに続いてアトランタでも白人警官と黒人の容疑者の争いによる黒人死亡事件がありましたが、とにかくアメリカ人には冷静になってもらいたいところです。

相場の全体心理としては、3月のスーパー悲観、4月のワクチン待望論、5月の景気早期回復期待へとシフトしながら物色が広がってきましたが、足元で一定の達成感が感じられると同時に、黒人差別への抗議運動と感染再拡大というリスクが意識され、ギリギリ強気と弱気が均衡しているような状態かと感じられます。

今後の投資のポジショニングをどうするかについては、あくまで観察あるのみですが、ここまで戻るなら一応は満足という売りの多さも予想されます。

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