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August 16, 2020

今週の相場(8/14時点)

今週のDOWは+1.8%、NASDAQは+0.1%、日経平均は+4.3%。

米長期金利は0.56%→0.7%と上昇し、ドル円は105円90銭→106円60銭と若干ですが円安方向、。

割高のNASDAQよりもDOWを選考する動きが継続し、やや円安に振れたことやワクチン開発進展ニュースの後押しもあって、出遅れ気味の日経平均が比較的大きな上昇でした。

VIX指数もFear & Greed Indexも先週と変わらない水準で、投資家の強気度も足踏みと言った感じですので、グロースよりもバリューを買う心理の方が勝っていそうです。

7月に期限切れとなったアメリカの経済対策法案の続編が、協議時間切れで議会が夏休みとなったとの報道も市場のムードを冷やしました。

今週最大のニュースは、イスラエルとUAEの国交樹立です。

そもそも中東の不安定さは、4回の中東戦争が象徴するように、パレスチナの土地を巡るユダヤとアラブの争いであり、戦力に勝るイスラエルはヨルダン川西岸地区へ実効支配地域を広げました。

1993年のオスロ合意以降もヨルダン川西岸地区へのイスラエル人の入植は続き、アラブ諸国の中でイスラエルと国交があるのはエジプトとヨルダンだけという状態が続いていました。

アラブ諸国とパレスチナ人との絆は、アラブの大義と呼ばれるほど強かったものの、時代の変遷とともに徐々に弱まってきました。

大きな要因はイランです。イランは1979年のイスラム(ホメイニ)革命後、宗教優位の政治体制を採って、アメリカやイスラエルと徹底的に対峙してきました。

そもそもイランはアラブではなくペルシャですし、イスラム教でも少数派のシーア派であり、スンニ派が多数のアラブ諸国とはカラーが違うのですが、最も異質なのはイスラム教を絶対的イデオロギーとするイスラム国家である点です。

イランは核兵器を開発しようとし、各地での内戦にサウジとは反対の立場で関与して、既存の国家体制を不安定化させています。

多くのアラブ諸国は曲がりなりにも法治国家ですが、もしイランを見倣うなら、現在の政府は実権を放棄して宗教指導者の軍門に下るか、あるいはコーランの教えに忠実なIS(イスラム国)のように過激な組織の台頭を許すことにも繋がりかねません。

イスラム教の教えは過激ですが、アラブの人たちは必ずしも過激ではなく、古い教えの中の過激な部分を現実的に中和させて欧米と付き合っています。

UAEの一人当たりGDPは日本より多く、イランの7倍強ですが、そうした生活がイランの影響で脅かされるのは、政権も国民もまっぴらごめんでしょうから、カビが生えてきた大義よりも、イスラエルと共にイランを封じ込めに動くことを選択したUAEの行動は、いわば21世紀の政教分離宣言とも言え、オマーンやバーレーンが続いて行くのではないかと見られています。

敵の増えたイランは、中国に今以上の加勢を求めるでしょうが、それはアメリカの対中包囲網にアラブ諸国が加わる大きな構図になっていくのかもしれません。

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