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August 30, 2020

今週の相場(8/28時点)

今週のDOWは+2.6%、NASDAQは+3.4%、日経平均は0.2%安。相変わらずNASDAQ強し。

米長期金利は0.64%→0.72%へ上昇したものの、ドルインデックスは93.2→92.3とドル安方向で、ドル円も105円80銭→105円30銭とドル安円高方向でした。

VIXは22.5→23とやや上昇し、Fear & Greed Indexは70→78と大きく強気に振れました。

今週は恒例のFRB議長によるジャクソンホール講演がオンラインで行われましたが、パウエル議長はインフレ容認姿勢を強め、2%の目標に達成してもすぐに利上げは行わないとの長期的なコミットメントを示しました。要するに、当分FFレート引き上げによる引き締めはありません。

株式市場は素直に歓迎し、期待インフレ率が上がって長期金利は上昇。為替はどっちに行くのか迷うところでしたがドル安で反応したため、コモディティ市場は総じてプラスになり、金・銀は前週比1~3%ほど上がっています。

全米での新型コロナ感染状況は悪いなりに安定といったところなので、ワクチン期待も織り込んで相場心理は更に強気になって物色が広がり、コロナ被害業種代表のトラベル銘柄にも資金が入っています。クルーズ船のカーニバルが週間で+17%、マリオットホテルが+10%、デルタ航空が+16%でした。

旅行やエンタメ業界の銘柄はいまだ低水準ですから、本格的に戻り出すなら大きな利益率が期待できますが、この業界の現実はいまだ厳しく、そのギャップが株価上昇への課題に見えます。

28日金曜日、8年近い長期政権だった安倍首相が持病の悪化を理由に辞任を発表しました。

民主党から政権を奪還し、左派的な理念先行の政治から現実主義に振り子を戻したことが一番の成果と言えそうです。

個人的にはアベノミクスのような金融緩和政策に反対であり、為替に左右されない強い日本経済であるべきだと思っていましたが、安倍政権は円安ハンディがないと日本企業は世界で戦えないと認識し、日銀が株やREITまで買う異常な緩和策を推進しました。

第二次安倍政権が誕生した2012年12月、日経平均は9000円台でしたので、株価は2倍半になったものの、日銀が抱える株式等の出口は全く見えず、死蔵された株の減少が仮想EPS(?)を嵩上げしているのかもしれません。

安全保障面では、憲法による軍事力の制限がある中、集団的自衛権行使を法制化して日米同盟を強固にし、外交面で日本の存在感を大いに高めました。成果はともかく、イランまで飛んで行って世界の緊張緩和に努力したことは記憶に残ります。

総合的に見て、今の政界でこれ以上の人物を望むことは難しいという判断から、国民は5回の国政選挙で安倍政権を信認しました。

拉致問題、北方領土、憲法改正など達成できなかった大きな目標は残りましたが、自発的な辞任劇でしたので、健康問題さえ解決すれば、時代がまた安倍政権を必要とするかもしれません。

政権の長期化に伴って批判勢力も目立ちましたが、どんな政権にも功罪あるので、悪い点は修正してもらいつつ、政権自体を交代させるかどうかは、選挙による有権者の総合評価です。難病を抱えながらも長期間、国政の安定に努力していただいた安倍首相には、心からお疲れさまと言いたいです。

まずは治療を優先させて健康を回復され、今後も長くご活躍されることを切に祈ります。麻生財務大臣の年齢になるまで、まだ14年もあります。

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