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September 06, 2020

今週の相場(9/4時点)

今週のDOWは1.8%安、NASDAQは3.3%安、日経平均は+1.4%。NASDAQはザラ場の高値と安値を採ると10%安ですが、週間で見れば3%程度の調整で、大波が来たという印象ほどは下がっていません。また日経平均はプラスです。

米長期金利は0.72%近辺で変わらず、ドルインデックスは92.3→93.0とドル高方向で、ドル円は105円30銭→106円20銭と円安。

VIX指数は23→30.8と大きく上昇し、Fear & Greed Indexは78→59と、かなり弱気に振れました。

全体的に過熱感への警戒感が高まり、バリュエーション無視のIT銘柄ほど調整した印象があるものの、テスラが週間で5.6%安、ズームは+23%、アップル3%安と、コールオプションなど投機的なトレードをせずに1週間寝ていた投資家にとって損失は限定的です。連休明けのNYでは、目を覚ました投資家が安値を買ってくるだろうという楽観気分がまだ支配的に感じられます。

8月米雇用統計は、雇用者数が予想の135万人増→137万人増、失業率は前月10.2%→8.4%へ低下と見かけは良いのですが、雇用者増には政府による臨時雇用24万人が含まれていますし、平均時給が前月比0.4%高くなっていることは、数の多い低賃金労働者の再雇用がさほど進んでいないことを示しているものと考えられます。レストランなどの娯楽・ホスピタリティー分野は17万4000人増と、前月(62万1000人増)から大きく減速しています。

雇用統計発表後、FRBのパウエル議長は、「良い内容ではあるが、今後は減速も想定され、長期にわたる低金利が必要」と発言したと報道されています。

コロナに負けないIT銘柄の下げは印象ほどではないとは言うものの、特定銘柄への集中に天井感が見えていることは事実であり、コロナに負けたバリュー銘柄への物色は続いているように見えます。

相場の逆風に負けずに今週上昇したのは、百貨店のメーシーズ+10%、クルーズ船のカーニバル+8%、トラベルに強いアメックス+3%など。

こうした景気敏感で出遅れ分野への注目は、同じ条件の日本株にも見られ、バフェットの「五大商社大人買い」も契機となって、かつてないほど日本株市場への注目度は高まっているとの指摘が見られます。

今週の東証では、日本製鉄が+5%、住友鉱山が+8%などが目を引きました。逆風飛行中のANAも+3%です。

なお、ユーロドルが1.2の節目を付けるなど一定の達成感があって一休みとなっているドル安トレンドですが、FRBが長期間利上げしない宣言をしたことで、インフレ期待の高まりとともに実質金利のマイナス現象が長期化かつ深化し、今後もドル売りが継続するのではないかとの観測が増えているようです。

通常の株高局面では、ドルは弱く円は更に弱い、ですが、今回はドルのばら撒き度合いが異常に大きいため、円は弱いがドルはスーパー弱い、になるのではないか。即ち、大量のドル発行によるドル売り圧力に対して日本勢の対外投資によるドル買い需要は(金利差も無いため)到底及ばないだろうという見立てのようです。

なおドル安円高が続くと、一般的には日本株にネガティブですが、日本株に投資する米国勢にとって円高はプラスなので、為替要因だけで日本株が敬遠されるとは言えないと思われます。

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