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November 01, 2020

今週の相場(10/30時点)

今週のDOWは6.5%安、NASDAQは5.5%安、日経平均は2.3%安。ちなみにドイツDAXは8.6%安と日米より悪いパフォーマンスです。

ドルインデックスは92.8→93.9、ドル円は104円70銭で変わらず、米長期金利は0.84%→0.88%、VIX指数は28→38と急上昇。

リスクオフでドルが買われたのは自然な結果として、債券市場からも資金が流出したのは、とにかく現金で持っておこうという心理かもしれません。

大統領選も間際になって改めて株が売られたのは、欧州で感染が拡大して行動制限の動きが強まっていることと、ますます大統領選の先行きが不透明になっていることとの相乗効果かと思われます。

少し前までバイデンでも株高と楽観が広まっていた株式市場ですが、今週の株安に関しては、いよいよトランプ敗戦が濃厚となった結果だという見方と、バイデン圧勝の可能性が低くなったからという見方と、両方の解説が見られます。

最後はトランプだろうと思っていた人も、バイデン勝ちで混乱回避と思っていた人も、双方が不安になってポジションを減らしたのではないかと推測されます。

いずれにせよ結果が出れば、イベント通過を好感した買いが戻ってくるという期待感がありますが、早期に結果が出るのか、という心配もあります。

米大統領選の問題点としては、基本的に州毎に選挙人総取り制のため、総投票数と結果が一致しないという点があります。

前回2016年は、ヒラリーが6585万票、トランプ6298万票と、ヒラリーが300万票近く上回っていました。また、選ばれた選挙人の造反も7名いましたので、獲得選挙人数が超接戦だった場合には、選挙人の裏切りや買収で結果が左右される可能性もあります。

選ばれた選挙人の中には「名誉ではあるが、時代遅れの制度」と正直に批判する人もいますし、州毎に「死に票」が多く出る現行制度は、一票の公平性という観点からも疑問が感じられます。

また今回の選挙の特徴として、結果への信頼性が低く、負けた方の支持者が暴れるのではないか、負けたトランプが居座るのではないか、郵便投票の不正が主張されて法廷闘争になるのではないか等、選挙後への不安感が非常に強いことが挙げられます。

一般論として、先進国では選挙で議論が一応決着して安定が戻るのに対し、後進国では選挙後に暴力的行為が発生して不安定になるという傾向が見られます。

分断が劣化を招いたのか、劣化したから分断したのかはともかく、頻繁に暴動を恐れるという状態は、民主制度への国民的理解と期待度が後退していることを示しています。

また、人工妊娠中絶や健康保険制度、銃規制といった古くからの争点にいまだ一定の合意形成が見いだせていない先進国はおそらくアメリカだけでしょうし、しかも多くの課題が最高裁判断に委ねられるというシステムも、議会の怠慢による司法への丸投げのように見え、それも国家の分断をもたらしている要因の一つかもしれません。

なお、個人的な投資戦略としては、反発期待を込めて、下がったところを少し買いました。

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