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November 23, 2020

今週の相場(11/20時点)

今週のDOWは0.7%安、NASDAQは+0.2%、日経平均は+0.6%と、いずれも小動き。要するに上がりにくくなりました。

ドルインデックスは92.8→92.4とドル安、ドル円は104円60銭→103円80銭と円高、VIX指数は23.1→23.7とやや上昇。米長期金利は0.89%→0.82%へ低下。先週の金利高・ドル高から、金利安・ドル安に戻りました。

株式市場は2週連続で、ワクチン相場による幕開けとなりましたが、流石に2度目の上昇は限定的でした。

先週のバイオンテックに続いて今週はモデルナが治験で95%成功を発表。どちらもmRNA(メッセンジャーRNA)テクノロジーを用いており、あのファウチ博士も、バイオンテックが出来るならモデルナも可能と言ったニュアンスの発言をされていたので、驚きも限定的でした。

従来のBCGのように弱体化させたウイルスを打って免疫を作るのではなく、抗体生成を誘発する遺伝子コードを持つmRNAを体内に入れる仕組みなので、理論上このタイプのワクチンで新型コロナになることは有り得ない、即ち安全性が高いと考えられています。

どちらのワクチンも90%以上の高い効果が確認できているとされていますが、アメリカでは毎日15~17万人の感染者が発見されるほど感染が拡大しており、だからこそ有意なデータが取れたとも言えます。

ちなみにバイオンテックの現在の株価104.07$は11月10日の112.76$より低く、モデルナの株価97.6$は11月16日の97.95より低いので、既に現実売りモードかと思われます。

相場全体としては、短期では眼前の感染状況を悲観し、長期ではワクチンによる経済正常化を期待していると解説されていますが、何にしても今の株価が割高なのが悩ましい現実です。

そもそもワクチンは経済の状態を戻してくれるものですから、株価指数が既にコロナ前を上回っていることを正当化してくれるのは低金利。年初の米長期金利は1.5%くらいですから、長期金利がそのレベルに近づいてきたら、株式市場は高い確率で崩れていくことになると考えられます。

半導体指数(SOX)も、2月の2000に対して2500と依然強気ですが、これは5G需要に加え、在宅ワークでパソコンが売れ、ネットワークやデータセンターの増強が必要になり、クラウド上のセキュリティニーズ等が高まっていること等コロナ被害がプラスに貢献していると考えられますが、相場はコロナ後を見据え始めています。

エヌビディア株は好決算にも関わらず、1.6%下げましたし、アマゾンとネットフリックスの株価は、どちらも9月ピークの12%安です。

今後の株価の上昇が正当化できるのは、いまだにコロナ前よりも株価が大きく出遅れており、今後の経済正常化によって業績が上向く銘柄ですが、経済が正常化すれば金利も正常化するはずですから、金利上昇に強い財務堅固な銘柄という条件も必要であり、そんなお宝がおいそれと残っている訳もありません。

出遅れ代表の旅行関連銘柄は、デルタ航空+1.8%、クルーズ船カーニバル+8.5%、マリオットは0.6%安、アメックス2%安、エクスペディア3%安とマチマチであり、こうしたセクターでも、一部では先回り買いが既に現実売りのステージに入っているかもしれません。

現在のコロナバブルは、給付金等で膨張したマネーが将来不安からマーケットに入ってきたからと単純化するなら、今後ワクチンによる正常化が織り込まれるに連れて、再び株式投資はオタクだけが参加する、退屈で面白味の無い動きになっていくのかもしれません。

頼みの綱は、FRBが短期も長期も金利を抑えて、更なるバブル相場を「公式サポート」してくれることですが、経済指標が正常化を示すほど、その可能性は低いと市場参加者は判断していくものと思われます。

新大統領への円滑な引継ぎは今のところ期待できず、議会による追加の財政支出はいつになるのか見通しが立ちません。

時節柄まだ全降りはしていませんが、上がったらありがたく売り、想定より安くても見切り売りと、徐々にポジションを減らしていくことになりそうです。

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