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November 29, 2020

今週の相場(11/27時点)

今週のDOWは+2.2%、NASDAQは+3%、日経平均は+4.4%。

米長期金利は0.82%→0.84%、ドルインデックスは92.4→91.8、ドル円は103円80銭→104円10銭、VIX指数は23.7→20.8。金利がやや上がったものの、ドル安円安でVIXも下がり、気分はリスクオンと思われます。

先週は頭の重かった株式市場でしたが、アストラゼネカのワクチン進展やバイデン政権の財務長官にイエレン前FRB議長の名前が報じられるなどのニュースで、再び割高の壁を登っていく元気が出てきた様子です。イエレン氏以外にも閣僚候補者が報道されていますが、今のところ党内極左議員が排除されていることも市場は安心ということか、Fear&Greed Indexは63→92と、急上昇して超強欲モード入りです。

セクター的には、石油やアルミニウムなど産業系の資源関連が強く、エクソン、アルコアが共に+9%でしたが、その一方で金鉱株や銀鉱株は下げました。

為替に関しては、依然として長期的なドル安トレンドを予想する人が多いと思われますが、ヘッジ資金は、金銀など希少金属系よりも、経済正常化による産業需要増を反映した銘柄に向かったと理解されます。

今週のWTIは、42$台から45$台へと8%上昇。そもそもコロナ前の60$近辺から経済活動の停滞による需要の急減で下がってきているので、原油市場が戻り調子であれば、株式市場にも支援材料となりそうです。

日米ともに株価水準は割高ですが、そもそも感染症対策のために財政規律は一時棚上げとなっており、市場のスピード違反を咎められることはないという暗黙の了解があるかのようです。

また、日経平均のパフォーマンスがDOWを上回るという珍現象(?)も発生しています。日経平均をDOWで割った単純数値割合は、平常時で83~85%程度ですが、現在は89%。年初からの上昇率は、日経平均が+13%、DOWは+5%です。

DOWがほぼ3万ドル、NASDAQ12000ポイントと、いつ天井感が出てもおかしくない状況の中で、海外勢は新たな投資テーマを探っており、これまで見向きもしなかった日本株にも向かい合わざるを得ない状況が生まれているものと考えられます。

ちなみに、日経平均と動きが近いのは、中国の組み入れ比率が高い新興国ETFです。

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東証一部の予想PERは27倍(日経新聞)にもなっていますが、米国株も予想ベースPER(WSJ紙)で、DOW25倍、NASDAQ31倍、S&P500が26倍なので、成長率を無視すれば同程度です。また、日本株の中でも特に割安を探すとか、折しもM&Aが盛んですから、次に買われる企業探しといったテーマもあります。

米国市場の足元では、ズームなどハイテクグロース銘柄に資金が戻るようなムードもありますが、少し中長期的に考えるなら、現在の成長率を維持するのが次第に難しくなりそうなグロースよりも、バリュー系の方がリスクとリターンの関係がより望ましいような相場付きではないかと思われます。そもそも、日本株に関心が向かうこと自体、グロース一辺倒ならあり得ない現象かと思います。

多くの投資家は、急な調整や崩壊を警戒しつつも、もう少しこの熱気と付き合っていこうという気分ではないかと想像します。

 

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