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December 13, 2020

今週の相場(12/11時点)

今週のDOWは0.6%安、NASDAQは0.7%安、日経平均は0.4%安と、小休止の週でした。各インデックスとも、25日線から2~3%程度上振れているので、今少し日柄調整を必要としているようにも見えます。

米長期金利は0.97%→0.90%へ低下し、ドルインデックスは90.8→91へやや上昇、ドル円は104円10銭台→104円ちょうど近辺と変わらず。
債券と為替市場も若干リスクオフに振れて、やはり一休みの様相でした。

しかしながら膨張したリスクマネーは興奮を抑えきれず、アメリカではIPO銘柄で大暴れしており、日本では水素関連と言う独自の国策テーマで盛り上がりました。FCVの「MIRAI」をモデルチェンジしたトヨタが、週間で9%も上げるという珍現象(?)も生まれています。

イギリスではワクチンの接種が始まりましたが、アメリカでは感染拡大が止められず、1日に新規感染20万人、死者3千人といったハイペースになっています。ドイツは1日の死者が500名を超えてメルケルが顔面蒼白となり、南米の大国ブラジルでも感染は再度広がっています。

中国に近く、一定の既存免疫力があると思われるアジア地域と、遠い欧米との差は顕著です。

10日に発表された米国失業保険統計によると、12月5日までの週間新規申請数は85万3000件と、前の週から13万7000件も急増。市場予測の73万件を大幅に上回る結果で、これも相場を休憩させる要因となったと思われます。

トランプ政権からバイデン政権への引継ぎはぎくしゃくしており、議会が追加経済対策での合意について確固たる道筋を示せていないのもネガティブです。アメリカ各地ではフードバンクに行列ができ、借家を追い出される恐れのある人も増加していると報道されており、経済的困窮者を救うことへの危機感が試されています。

コモディティ市場はドル安の一服で一息ついた状態とはいえ全般に好調で、この1か月間でWTIは+16%、ドクターカッパーは+11%。今月になってからのエクソンの上昇率は15%と、急激に遅れを取り戻しつつあります。

米国の雇用状況は再度落ち込む可能性が懸念されているため、追加の財政出動は緊急かつ必須と考えられますし、このような状態で長期金利が勢いよく上昇するとも思えません。こうしたアメリカの苦境は決して喜ばしいものではありませんが、財政支出と低金利の組み合わせこそ、このコロナバブルの主因ですから、循環物色的な今の相場をここで降りてしまうのは躊躇されます。

あまたある投資ブログの中から、この零細ブログを拾って読んで頂いているのは、極めて希少な投資家の方だと思いますが、おそらくは「今年は酷い年だったが、株の成績が良かったのが救い」と思っておられるのではないでしょうか。しかし、それでも日本の自殺者は増えています。

これを世界規模で考えるなら、もし相場が良くなければ、もっともっと広い範囲で悲惨な経済状況になっていただろうことは容易に推測されます。

FRBは政府と協力し、そうした大きな脅威に対して、ただ一つ持っているバブル創造という武器でギリギリの戦いをしている、という見方も可能かと思います。

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