今週の相場(4/16時点)
今週のDOWは+1.2%、NASDAQは+1.1%、日経平均は0.3%安。DOWは史上最高値を更新中で、NASDAQも2月の史上最高値にあと僅かですが、日経平均は通過点だったはずの3万円に届きません。
今週の東証1部の1日当たり平均売買代金は約2兆1000億円と、昨年末以来の少なさで、相場参加者のエネルギーも細っています。景気の戻り局面では日本株>米国株ですが、戻った後の成長期待では米>日、というステージに入ってきた(戻った)のかもしれません。
米長期金利は1.67%→1.59%と低下、ドルインデックスは、92.2→91.5と金利に合わせて低下、ドル円は109円60銭→108円80銭とドル安円高。米金利上昇期待を背景に111円目前まで売られた円は、結局1ヶ月前の水準に戻りました。ガースーの訪米みやげとして、日本勢が米国債を買っているとの観測も流れています。
3月の米小売売上高は前月比で+9.8%と10カ月ぶりの大幅増でした。要因としては、現金給付効果や株と不動産価格の上昇による購買力向上があると思われますが、それでも上がらなかった米長期金利の安定が米国株市場に安心感を与えていることは間違いなさそうです。
ドル安によって再びコモディティ市場に活気が戻ってきており、銀と銅は今週3%、原油(WTI)は6%上昇。銅銘柄のフリーポート・マクモラン株は12%も上がりましたが、対して住友鉱山はマイナス4%と、何やってんのレベルです。
日経ヴェリタスの調査によれば、大きく投資に成功した人ほど海外株へ投資している割合が高くなっていますし、米国株が買えないカブコム証券の業績はボロボロという話もあります。
注目されたコインベースのIPOは初値が381$、その後430$の高値があったものの、3日経って342$。時価総額は約7兆円と、10兆円には届かず、値動きも理想的とは言えない乱高下模様となりました。相乗効果が期待されたビットコインは、コインベース上場前に700万円に到達したものの、現在は670万円近辺。
お祭り相場にはならず、全体として「猿でも儲かる相場」が終わったことが改めて確認されました。
チャートとファンダ(業績)を確認し、物色テーマを慎重に考え、チャラチャラ銘柄で手っ取り早く儲けようとせずに誠実に取り組め、ということで、コロナ暴落から1年あまりを経て、投資の日常が戻ってきました。
4月になっての自分の成績は、先週と変わらずに微増。動きの悪い日本株のポジションは少し減らし、米株:日本株は2:1くらいです。
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