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April 11, 2021

今週の相場(4/9時点)

今週のDOWは+2%、NASDAQは+3%、日経平均はマイナス0.3%。米国株は、かつての熱狂的な回復は感じられないものの、ひたひたと上昇しています。日経平均は、3万円が通過点ではなく、壁になっているように見えます。

DOW銘柄で今週最も上昇したのはアップルの8%。バリューだ、グロースだと右往左往している間に、マネーは王道を行く本命銘柄に回帰しているような印象です。

米長期金利は1.71%→1.67%と安定化、ドルインデックスは、93→92.2と金利低下を反映してドル安、ドル円は110円60銭→109円60銭と円高。米国金利の上昇が一服し、ドル高も小休止といった様子です。

グロースの象徴ARKKは+2%とまずまず。エアラインETFのJETSは+1%、百貨店のメーシーズは+6.4%、クルーズのカーニバルは+9%と、経済再開への期待度は高まり、コロナ被害が大きかった業種ほど買われているのかもしれません。世界中で不足が伝えられる半導体のSOX指数は+1.6%と堅調でした。

金融界の大御所であるJPモルガンのジェイミーダイモン氏が株主宛て書簡の中で、「好況は2023年まで続くだろう」(This boom could easily run into 2023)と述べたことで、投資家はゴルディロックスの継続を期待しています。

同時にダイモン氏は、財政赤字とインフレ率を考えれば現在の債券価格は正当化できないとも言っており、金利上昇には引き続き警戒が必要です。

自分の手元の投資残高を見ると、3月末比で微増です。

株価は爆発的回復から低成長期に入り、今後の金利上昇にも備え、確実に成長できるど真ん中銘柄が主役になりそうになっています。ギアがローダウンする時のエンブレ効果のように、一部では利益確定の動きが勝り、日本株指数はマイナスでした。

証券会社によっては、金融相場から業績相場へ移行するとの見方をしているところもあります。

日本株が今後も買われるとすれば、成長よりも割安さが鍵で、その象徴が英ファンドから買収提案があった東芝株で、一時は2割以上上がりましたが、結果的に週間上昇率は8%にとどまり、割安ハンティングの動きが日本株全体に広まるようにも見えません。

株価のリスク要因としては、バイデンの増税案があり、更には野心的過ぎたファミリーファンド「アルケゴス」破綻に伴う規制強化の動きもあり、何しろ2年分くらいのお祭りをしてしまったので、今後の株価成長率期待値はかなり低いものと思われます。

そうした中、14日にはコインベースの上場が控えています。

局所的に熱くなってビットコインにも大量買いが入るのか、それとも全体が冷静になっていく過程なだけに、さほどの熱気は拡大せずにスルーしていくのかが注目されます。

 

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