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May 09, 2021

今週の相場(5/7時点)

今週のDOWは+2.7%、NASDAQは1.5%安、日経平均は+1.9%。割高過ぎるNASDAQのIT銘柄は、決算が良くて当たり前で、悪ければ叩き売られています。良いニュースが出るほど、金融緩和策の縮小や金利上昇に目が向きやすくなっているという解説もあります。

米長期金利は1.63%→1.58%へ低下、ドルインデックスは91.3→90.2、ドル円は109円30銭→108円60銭と、金利に合わせてドル安でした。

4月の米雇用統計は、市場予測(100万人程度)を大きく下回って26万6000人増。失業率も6.1%と0.1ポイント悪化。

失業保険の上乗せによって、例えばカリフォルニアでは、失業手当が週750$、時給15$で働いて600$なので、低賃金労働ほど人が集まらないという状態になり、ばら撒き過ぎが顕著に雇用統計に現れました。

即ち、一見悪いように見える雇用統計ですが、ばら撒き過ぎが無ければ就業者数は大きく増えていたはずですから、実は良いニュースであり、良いニュースなら金利上昇で株は売られることも想定されましたが、見かけは悪いニュースだったので金利が下がって株は買われるという、スーパー良いところ取り(?)の結果と見ることも出来そうです。

金あまりによる資産バブルの象徴がドージコインの上昇で、この1週間で2倍。冗談コインがイーロン・マスクの支援を受け理屈を凌駕するというのは、正にマネーじゃぶじゃぶの結果と言えそうです。

こうした理屈を超えたジャブジャブ相場では、PERとか面倒な指標の無いコモディティほど上がりやすくなり、銅は今週も+6%、一ヶ月では+17%ですし、材木先物価格は1ヶ月で50%以上の急騰です。

銅の最大需要国は中国で、今や世界の半分を占めると言われていますが、その中国は景気の過熱や更なる不動産バブルを懸念している状態ですから、流石のドクターカッパーも誤診しているのではないかとの声もあります。

とはいえ、ドージコインの急騰に比べれば、まだしも理屈で説明できるのがコモディティ相場の上昇ですから、当分は最高値圏での推移が続くとの見立ても有力です。

今週は、イエレン財務長官が利上げに言及したことも話題になりました。

原文を見ると、「多額の財政支出による景気の過熱を防ぐために利上げが必要になるかもしれない」と、当たり前のことを言っただけですが、市場がネガティブに反応したため、「これは予想ではない」と訂正発言する羽目になりました。

FRBの公式スタンスは、インフレは一時的であって物価上昇率が2%を超えてもすぐには利上げしない、ということのはずですが、「10-Year Breakeven Inflation Rate(市場が予想する今後10年間の年平均インフレ率)」は現在2.5%。

対して長期金利が1.5%台ですから、FRBが毎月1200億ドルの債券買い入れプログラムによって金利を大きく抑制してくれるという期待が全てのアセットクラスの上昇の前提となっています。

従って、テーパリングの「テ」の字でも出ようものならマーケットには激震が走ると思われますが、だからこそインフレと金利上昇への備えが今のうちに必要という心理状態が増し、ハイパーグロースなど割高銘柄への人気下降とコモディティや一部仮想通貨などへのマネー流入を招いているのかもしれません。

今月になってから含み益が減少に転じています。こういう相場は、上がっているものを見ると簡単そうに儲かりそうに見えて実は難しいものなので、流れに抗ってポジションを増やしていくようなことは避けるべきかと思います。

なお、失業給付の上乗せについては、モンタナ州やサウスカロライナ州において、連邦政府の9月6日まで支給案を、6月末までの前倒しで終了しようという、ばら撒き過ぎ是正の動きが出ているようです。

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