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June 20, 2021

今週の相場(6/18時点)

今週のDOWは3.5%安、NASDAQは0.3%安、日経平均は+16円とほぼ変わらず。

米長期金利は1.46%→1.44%と低下、ドルインデックスは90.5→92.3と大きく上昇、ドル円は109円60銭台→110円20銭台と少しドル高。FOMCを受けて、米金利は短期が上昇、長期が低下してフラット化が進み、リスクオフでドルが買われた様子です。

DOWの下げの影響を受けやすい日経平均が僅かながらプラスだったのは、やや円安に振れたことが下支えになったという理解かと思います。

FRBのスタンスがタカ派に転じたとの理解が市場に変化を起こしています。いわゆるドットチャート(FOMCメンバーの金利予想)では、2022年ゼロ金利解除が、前回の4人→7人、2023年が7人→13人と前倒し。これまで利上げは2024年とされていた市場コンセンサスは2023年になったと報道されています。

更には、比較的ハト派と見られているセントルイス連銀のブラード総裁が、「インフレは予想より強く、2022年終盤には利上げすべき」と発言したことも、利上げ前倒し予想に拍車をかけたように思われました。

FRBが雇用と物価のデュアルマンデートであることは良く知られていますが、雇用重視の緩和優先から、物価重視の引き締め優先へ舵を切ったとも解釈され、今後の利上げ、インフレ抑制、景気ピークアウトといったかなり長期の現実を慌てて織り込もうとするような動きが目立ったように見えました。

DOWのチャートは崩れてしまいました。

Dow0619999

NASDAQは持ちこたえています。

 Nass06199

FRBが従来よりもインフレ対応に重心を置くという見方によって、最近流行(?)のインフレトレードの巻き戻しが起こりました。

コモディティ市場では週間で、金がマイナス6%、銀がマイナス8%、銅がマイナス9%と大きく売られました。日本株の業種別(週間)では、空運のマイナス7%が最も下げが大きく、また金曜1日だけで海運はマイナス7%と、景気敏感株の回復期待ポジションが嫌われました。なお、原油(WTI)は、実需への確実な期待があるのか、下がっていません。

金は中央銀行の通信簿と言われます。株が売られたことをFRBへの拒絶反応と言う報道も見られますが、金が売られるのは、インフレを抑制できるというFRBへの信認という評価とも解釈できます。

為替では、ユーロドルが1.21→1.18台へと2%下落。コモディティの影響を受けやすい豪ドル/ドルは3%下落。これらに比べるとドル円の変化幅は小さく、ドル買いはあっても円売りはさほど伸びなかったようですから、過去の円ショートの利食いが多かったのかもしれません。

「緩和は続くよどこまでも」スタンスの投資家がポジションの巻き戻しを迫られた一方、値ごろ感の出ていたグロース銘柄の中には逆に人気を取り戻したような動きも見られ、ハイパーグロースの象徴であるARKKが週間で+2%、個人に人気のドキュサインが+8%、オクタが+6%、クラウドストライク+6%など、あらためて長期的な成長期待の強いハイテク系銘柄に資金が戻る風景も観察されました。

そもそも利上げの前にはテーパリングがあるはずですが、今回パウエル議長は特に言及しなかったので、この夏にはテーパリング開始への示唆があり、年内には具体的なイメージが伝わるだろうとされています。

いずれにせよ、壮大な金融緩和と給付金支給という、金融と財政の双子のバブルによるコロナ官製相場の終わりは既に始まっており、FRBが公式にそれを認めたことで、更にディフェンシブな投資スタンスが求められることは言うまでもないと思います。

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