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August 28, 2021

今週の相場(8/27時点)

今週のDOWは+1%、NASDAQは+2.8%と元気でした。日経平均は+2.3%ですが、先週3.4%下落していますし、依然として50日線の下にあります。

米長期金利は1.26%→1.31%とやや上昇、ドルインデックスは93.4→92.7とやや下降、ドル円は109円80銭近辺で変わらず。金利為替市場に大きな波は立たず、株は上昇しました。

ジャクソンホール会議は1週間前に対面方式からオンラインに変更されました。その時点で、感染を恐れつつタカ派的な発言をすることは整合性を欠くだろうとの解釈が優勢となり、実際にテーパリングを急ぐような発言は無く、「年内開始が適切になるとみていた」と過去形で触れられました。

結局テーパリング開始は年内ではあるものの経済指標次第であり、「11月発表・12月開始」が市場のコンセンサスだろうとも解説されています。

アフガニスタンでは、カブール空港での自爆テロや周辺での銃撃戦があり、米軍関係者13人を含む170人あまりが死亡しました。犯行は、ISISの分派であるISIS-Kと見られており、アフガン以外でのテロ発生の可能性の高まりや、バイデン政権への批判による政策決定への影響などが懸念されますが、相場はひとまず目の前のテーパリングリスクの軽減に反応しました。

金曜引け後、後払いサービスを展開するアファーム(AFRM)がアマゾンとの提携を発表。時間外でアファームの株価は35%も上昇しています。クレジットカードを使わなくてもアマゾンでの購入を後払いすることが可能になれば、個人消費を強く刺激する効果が期待できると同時に、中長期的には隠れた負債が積み上がっていくという心配も同時にあります。

今月のニューヨーク連銀の発表によると、今年第2四半期の家計債務は前期から3130億ドル(約34兆円)、率にして2.1%増加し、増加額は2007年以降で最も大きく、増加率も過去7年半で最大と報告されています。

今週のコモディティ市場は強く、原油(WTI)が+10%、天然ガスが+15%、金銀銅も+2~4%。ただし、エネルギーが買われている理由は、米国へのハリケーン接近が理由とされ、メキシコ湾の原油生産は約6割、天然ガスは5割が生産停止されていると報道されています。ドクターカッパーを見ると、5月高値から1割ほど低い位置にあり、中国経済を楽観視しているとは思えません。

米SECのゲンスラー委員長は、先月末に、詳細な情報開示をより透明な形で行わない限り、中国企業による新規IPOの承認を停止すると発表したのに続き、米国で上場する外国企業が会計監査に関する米当局の検査を3年連続で拒否した場合、上場廃止にする法律を厳格に適用する方針を明らかにしています。

2年拒否までOKと解釈するなら、厳しいのか甘いのか微妙なさじ加減ですが、基本的に中国株に厳格な態度で臨むという方針には変わらないものと考えられます。

ちなみにゲンスラー氏は仮想通貨(暗号資産)に非常に詳しく、MIT(マサチューセッツ工科大学)ビジネススクールで、ブロックチェーンとデジタル通貨について教えていました。透明性の確保と新たなテクノロジーへの純粋な関心とを両立させることが出来る人物だと思われますので、彼がビットコインETFを認可するなら、暗号資産市場は大いに活気づくものと予想されます。

中国株に関しては、SECのスタンスに加えて、習近平が何を言いだすか全く分からないという巨大リスクが存在します。

先日、中国の電子商取引グループであるPinduoduo(米国市場ティッカーPDD)が、3年前の新規株式公開以来初の四半期利益を計上したことを受けて、今後の収益15億ドルを慈善団体に寄付すると発表しましたが、こうした行為が各企業に事実上強制されるような可能性も考えられます。

今後の波乱を警戒してキャッシュを増やしているにも関わらず、私の証券口座残高は史上最高額を更新しました。投資家は楽観し過ぎていると思います。

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