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September 11, 2021

今週の相場(9/10時点)

今週のDOWは2.2%安、NASDAQは1.6%安、日経平均は+4.3%。年初来で概ね2割上がっている米国株指数に対し、日経平均は先週段階で+6%でしたので、理由はともかく、もう少し日本へ資金を振り向けても良いという考え方はあるかもしれません。

レイバーデーで相場のムードが変わることが多いので注意しろ、とよく言われますが、DOWとS&P500は5日続落しました。

米長期金利は1.33%→1.34%とやや上昇、ドルインデックスは92.1→92.6、ドル円は109円70銭→90銭。さほど大きな変化では無いものの、インフレ懸念で金利は上昇して株安ドル高という心理かと思われます。

8月のユーロ圏消費者物価上昇率が約10年ぶりに3%まで上昇したこと等を受け、ECBが債券購入ペースを減速させると発表したことで、世界的なインフレ傾向への関心が強まったとの見方もあるようです。

アップルと、人気ゲーム「フォートナイト」のエピックゲームズとの訴訟では、アップルによる市場独占は認定されなかったものの、課金ルールについては反競争的だとして見直しが命じられ、金曜日にアップル株は3%以上下げました。

米国の大手航空会社は売上高予想を下方修正。アメリカン航空は、金曜日に6%以上売られました。百貨店のメーシーズも今週5%の下げ。

ブランド品など小売株は、中国が贅沢禁止令を出したとの理解で、先月後半から低迷しており、コーチブランドのタペストリーは先月高値から10%下げています。

バイデン大統領と習近平が数か月ぶりに電話会談をしましたが、特段の進展は無く、むしろ中国政府の企業補助金に対して新たな圧力をかけるのではないかという報道に市場はネガティブに反応したとも解説されています。

中国の新車販売は4カ月連続マイナスで前年比17%減少。

中国の不動産大手、中国恒大集団は34兆円もの総負債があり、2兆円を超える米ドル債が投げ売りされて社債利回りが50~470%まで上昇。債券を保有している仏アムンディやスイスのUBSグループ、米ブラックロックなどへの影響が心配されていますが、今のところ中国政府が救済するとの安心材料は出ていません。

恒大は中国東北部を中心に支店を展開する地方銀行である盛京銀行(総資産17兆円)の筆頭株主で3割を超す株式を保有しており、恒大が破綻すると盛京銀行を通じて中国の金融システムを動揺させかねないとの懸念もあるようです。

ちなみに、今ちょっと話題の新生銀行の総資産が9兆円程度です。

中国政府の「贅沢は敵だ運動」は加速しており、韓国BTSのメンバーJIMINの中国人ファンがSNSの微博で資金を集めて彼の写真でラッピングしたチェジュ航空の飛行機を飛ばそうとしたものの、フォロワー116万人に達するファンアカウントは60日間の停止処分となりました。

中国共産党自体が特権階級ですが、それは棚に上げて、見えやすい特権階級である芸能界周辺を粛清しようという動きが、どこまで広がるのか予断を許さず、中国という異質な社会の存在が改めて市場に緊張感を生んでいます。

そもそもデルタ株による米景気への懸念、インフレ警戒、中国の文革2.0(?)問題など既に先月から分かっていたことであり、特段の目新しさはありませんが、季節が変われば悪材料に目が向くのが相場というものです。

なおビットコインは570万円から500万円に急落。材料としては、ビットコインを法定通貨としたエルサルバドルのアプリ失敗やコインベースへのSECによる訴訟予告などが挙げられますが、相場全体の警戒ムードが一番影響しているかもしれません。

秋の相場は下げ基調と思っていたのでキャッシュポジションは高く、今のところ自分の証券口座はさざ波状態で、日本株の上昇も見ているだけです。

DOWやS&P500の今週の下げ幅は僅か2%程度に過ぎず、まだまだ警戒したいところです。DOWの調整幅は、去年の10月が約10%、今年6月が約5%です。

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