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November 14, 2021

今週の相場(11/12時点)

今週のS&P500は0.3%安、NASDAQは0.7%安、日経平均はほぼ変わらずと、小休止でした。

米長期金利は1.46%→1.57%に上昇、ドルインデックスは94.2→95.1と金利に合わせて上昇、ドル円は113円40銭→同90銭と上昇。

大きな話題となったのは米国10月CPIで、前年比で6.2%上昇と9月の5.4%から加速し、1990年11月以来約31年ぶりの6%台に乗せました。

90年の大統領はパパブッシュ。前年の89年にベルリンの壁が崩壊して、事実上冷戦が終結。軍事費の削減による「平和の配当」が期待され始めた頃で、当時のFFレートは7%程度、長期金利は約8%でした。

今回のCPIの内訳を見ると、重油が+59%、ガソリンが+50%、レンタカー+39%、中古車・ホテル代が+26%と、輸送系がずらっと上位に並んでいます。

また人手不足感が非常に強く、9月の求人1043万人に対して採用が645万人と400万人も充足せず、これが物流や生産を抑制して供給制限を生み、賃金上昇に繋がっていると見られています。

短期金利がほぼゼロに対してインフレ率が6%であれば、もっともっと市場が荒れても仕方がないところですが、インフレは一時的というFRBの言葉には絶対的な信頼があるため(?)、相場の振幅は限定的となっています。

セクター的に今週強かったのは、銅関連株、金鉱株、高級小売店、アルミ関連などで、弱かったのは、ギャンプル関連、ホテル関連、自動車関連などでした。

個別銘柄で目立ったのは、テスラの15%安。イーロン・マスクがtwitter投票の結果、テスラ株を売ることにしたというニュースが市場を駆け巡りました。実際に6千億円以上の株式が売られたと報告されており、その一部は以前からの計画分とされていますが、とにもかくにも売り材料とされました。

ディズニーが9%安。ディズニープラスの加入ベース鈍化が嫌気されました。

日本の個人にも人気のペイパルが8%安。アマゾンとの提携ニュースはあったものの、決算自体は期待に届きませんでしたし、見通しも予想に未達。そもそも今後のクリスマス商戦等による消費と、それに伴う決済について慎重に見ているのかもしれません。

半導体指数は+1%と比較的堅調で、AMDが+8%、マイクロン+6%。

小売りでは、百貨店のディラーズは+8%。サプライチェーンの混乱がプラスに作用し、品不足感から売り手市場となり、値引き幅が縮小して利益率が上がったと報道されています。コーチブランドでおなじみのタペストリーも決算が良く、+7%でした。

一方トラベル関連は弱く、デルタ航空が5%安、マリオットが7%安、カーニバルは10%安。本格的にヒトの動きが戻るにはまだ時間がかかると市場は見ている様子です。

コモディティ関連は、金が+3%、銀が+5%、銅が+3%と金銀銅が揃って堅調で、天然ガスは13%安と利益確定が進みました。

なお、ビットコインは690万から770万へと急騰したものの、失速して730万円前後ですが、週単位では上昇です。

株の上昇トレンドは崩れていないものと思いますが、全てが上がる循環物色という風景ではなく、セクターや銘柄ごとの明暗が強いので、簡単な相場という雰囲気は感じません。特に、足元のインフレ率とかけ離れている長期金利の動向には、要注意かと思われます。

 

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