今週の相場(1/28時点)
今週のS&P500は+0.8%、NASDAQは変わらず、日経平均は3%安。ちなみにDOWは+1.3%で、米国株は数値上は落ち着いてきています。
米長期金利は1.77%で変わらず、ドルインデックスは95.6→97.2に大きく上昇、ドル円は113円70銭→115円20銭とこちらも大きく上昇。ユーロドルも1.134→1.114と、2%近くドル高が進んでいます。
注目されたFOMC後のパウエル議長会見では、明確なフォワードガイダンスを示すことが出来ませんでした。
議長の本音としては、3月以降のFOMC7回全てで利上げする見通しを市場に浸透させたかったのだろうと思いますが、事前のリーク記事への市場反応が良くなかったため、具体論は控えました。結果として投資家は海図なき航海を強いられ、3回だ、7回だ、無理だ(?)と、揺れ動くこととなっています。
この1週間で、米2年債金利は1.01%から1.17%に上昇したため、ドルは買われましたがイールドカーブはフラット化。金融セクターを買いにくい環境に向かっています。
インフレ要因を仮に、ドル安、グローバルなロジスティクス価格高騰、米国内人出不足としてみると、ドルインデックスは2019年末と同水準まで回復しましたし、バルティック指数の急騰は終了し、コロナは弱体化。一番厄介なのは、グリーンフレーションかもしれません。
コモディティ市場では、銀が8%安で、金と銅もマイナス。天然ガスが17%高騰し、WTIもプラス3%。
原油上昇の一因と言われているウクライナ情勢の先行きは不透明です。2008年夏の北京五輪の時は、開会式の日にロシアとグルジア(現ジョージア)がドンパチを始めました。
ウクライナは穀倉地帯として良く知られており、人口もポーランドを上回る4400万人という規模ですが、一人当たりGDPはギリシャの5分の1という大変貧しい国。ロシアの安いガスに頼るのか、EU加盟で欧州から援助してもらうのかが決められない、汚職だらけの国家です。
プーチンから見れば、「俺様がしっかり面倒見てやらないと、どこ行くか分からない国」なのかもしれません。
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