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January 01, 2022

今年の相場(12/31時点)

2021年が終了しました。最終週のS&P500は+0.9%、NASDAQは変わらず。年間ではそれぞれ、+27%、+21%でした。11月以降、NASDAQは伸び悩み、S&P500の方がパフォーマンスが良かったことは注目されます。

日経平均は年間で+4.9%とショボイ成績でした。ちなみにTOPIXは年間で+10%ですから、日経平均そのものがクソな指数だということかもしれません。

米国のビッグピクチャーですが、雇用がほぼ完全回復しました。

全米での非農業雇用者数は概ね150百万人ですが、昨年4月に一気に2000万人減り、失業率が14.7%という大変な事態に陥りましたが、今年の11月時点ではほぼコロナ前の数値に復帰しています。

そうなると、FRBとしては物価の問題に集中するのは当然で、インフレ率を睨みながら金利の正常化への道を探っていくことになります。

不思議なことに、依然として米長期金利は1.5%程度。足元で7%近くになっているインフレ率とは大きな乖離が生じています。

これについては、日欧のゼロ金利の影響という見方はありますが、インフレは一時的であり、今後10年間の大部分は米国の標準的なインフレ率である2%を下回る状態が続くと投資家が考えていると見るのも自然なことです。つまりは、コロナバブルが終われば元の長期停滞というシナリオです。

為替市場では、ドルインデックスが、90→96と、年間でドル高が進みました。

ドル円は、年初の103円から115円と円安方向で、2019年末の108円と比較しても、6%程度の円安。デフレ下で購買力が上がっているはずの円が弱くなるという現象となり、弱くなった円によるインフレへの懸念が一般紙にも載るようになりました。

インフレとは縁遠いと思われていた我が国ですが、11月の企業物価指数は前年比で+9%。いずれ消費者物価に転嫁されると考えるのが普通であり、そうでなければ企業利益率の低下によって株価が下がる理屈であり、どちらも景気にマイナスでしょう。

日本の賃金が上がれば物価高を吸収できますが、過去30年間の日本を見ると、理由はともかく、賃金上昇が全業種に広がっていくとは考えにくいと思われます。

日本の国債残高はまた増えて、普通国債の残高は、2021年度末に1004兆円と1000兆円の大台を突破します。

過去に多くのトレーダーが日本国債ショート戦略にチャレンジして撤退していきました。いくら借金しても金利が上がらないという美味い話がある訳が無いので、いつまでも下がらない国債価格の代わりに、為替市場で購買力とは逆に円安が進むメカニズムになっている可能性も考えられます。

日本企業に競争力があった頃の円安はストレートに株高要因でしたが、今や円安は日本の買い負けの象徴。現在、貿易収支は4か月連続で赤字ですが、気候変動対策に偏重した原油関連投資の不足によって原油価格の高止まりが続くと仮定するなら、大きな改善は期待できません。

2021年は多くの人が米国株投資をはじめましたが、2022年は更にその傾向が強まり、円を売ってドルを買う人が増えると予想します。カブコム証券も日本株オンリー戦略を捨てました。

株価や為替を見ると、日本人自身が静かにジャパンパッシングを主導しているようにも感じられます。日本人はリスクを恐れて現金を過剰に信用してきましたが、円への執着が最大のリスクとなりつつあるのかもしれません。

とはいえ米国株も、利益成長率の鈍化と金利上昇局面によって苦しい1年を想定します。雇用が回復した以上、景気自体はノーマルな状態に近づくと思いますが、既に相当に膨張した株式市場全体が恩恵を受けるとは考えにくい環境です。

景気が戻ると、巣ごもり銘柄には逆風。金利上昇はハイパーグロース銘柄のバリュエーションを押し下げます。

インフレ率が急低下して、FRBのシナリオがハト派に転換するというシナリオが、一番株で儲けやすい環境かもしれませんが、そうなることに賭ける訳にはいきません。

個人成績(株式口座残高)としては、11月はマイナスでしたが、12月は若干のプラスに持ち直し、年間では+12%(税引後)。ビットコインは約2倍(税前)になりました。フルポジションにはしないので、結果は満足です。

2022年は、基本的にバリュー銘柄中心とし、2021年の半分も利益が出れば御の字、というくらいに期待値を下げた心理で臨むつもりです。

年始に当たり、皆様方のご多幸とご健闘を祈ります。

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