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June 19, 2022

今週の相場(6/17時点)

今週のS&P500は5.8%安、NASDAQは4.8%安、日経平均は+6.7%安。円安のペースが落ちると、日本株の支えが無くなります。

米長期金利は3.16→3.23%に上昇、ドルインデックスは金利に反応して104.2→104.7に小幅上昇、ドル円は134円30銭→134円90銭と、こちらも小幅上昇でした。

注目されたFOMCは、事前のリークどおりに0.75%アップと驚きは無かったものの、インフレ率8%台にはまだ遠く及ばず、長い利上げ過程の始まりにすぎません。またQT(量的引き締め)による資産圧縮も今月から開始して、3年ほど続く予定です。

インフレが通貨安現象という見方からすれば、QTの方がインフレ退治に効果が期待できるかもしれませんが、同時に株式市場に流入する資金も更に絞られる可能性があります。

スイス中銀が16日に0.5%の利上げを発表し、政策金利がマイナス0.75%からマイナス0.25%になったのはサプライズでした。

スイスは日本同様にマイナス金利かつCPI+2%台と、日本と金融環境が似ているため、俄かに日銀政策決定会合が注目されましたが、日銀は意地を維持。

株とREIT購入、加えてYCCと、あらゆるタブーに踏み込んだとも言える日銀は、いつか自壊するだろうとの観測が高まっていますが、紙幣を創造できる限り、まだ延命ができる状態と言えそうです。

複数のヘッジファンドが日本国債先物売りポジションを持っていたとされていますが、今回も成功せず、代わりに円ショートポジションがまた利益をあげました。

日銀による国債の買い支えは無限ですが、円の買い支えは有限。そしてアメリカはドル高を望んでいます。

米国個別銘柄はボロボロ。エクソンとシェブロンでさえ今週15%もの下げ。市場の懸念は、インフレと同時に不況を恐れる方向に傾き、いよいよ本格的にスタグフレーションを織り込み始めたとも考えられます。

目を引いたのは、ボーイングの8%高と、増配発表のフェデックスの11%高。この環境で上げるのは立派です。

コモディティ市場では、WTI8%安、天然ガス20%安とエネルギーも崩れ、景気先行指標の銅も7%安。

通常、株式市場が先見性をもって不景気を織り込もうとしている時、FRBは利下げと量的緩和で景気と雇用を支えようとするものですが、今は利上げと量的引き締めが始まったばかりというスーパービハインドカーブ状態ですから、投資環境としては最悪と言って良い状態。

それなのに、VIXは31、Fear & Greed Indexは16と中途半端なレベルに留まっており、投資家が恐怖のどん底に沈んでいる心理状態とは思えません。

米国株は一旦全部降りました。日本株はスーパー円安に備えるために少し持っています。

相場の現状を「ドルしか買えないリスクオフ状態」と表現するなら、ドル円ロングもリスクオフの一種かもしれません。

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