« 今週の相場(5/27時点) | Main | 今週の相場(6/10時点) »

June 05, 2022

今週の相場(6/3時点)

今週のS&P500は1.2%安、NASDAQは1%安、日経平均は3.7%高。

米長期金利は2.74→2.94%に上昇、ドルインデックスは金利に反応して101.6→102.2に上昇、ドル円は127円10銭→130円80銭と上昇。
1か月ほど落ち着いていた長期金利が上昇に転じてドルが買われ、ドル円が130円台復帰です。

水曜日に発表されたISM製造業景況指数は56.1と、低下するとの予想を覆して前月の55.4から上昇しました。
本来、ISMは株価との連動性が高いのですが、相場の反応は金利上昇で株安でした。

更には金曜日の5月雇用統計が強く、雇用者数が39万人増と予想の32万人を上回り、失業率は3.6%で前月と変わらず。

賃金は、前月比で0.3%増と市場予想の0.4%増を下回り、前年比では5.2%増と4月の5.5%増からペースダウンしたものの、なお雇用状況は過熱気味とのコメントも聞かれ、やはり反応は金利高株安でした。

インフレとの闘いが最大の課題である現在の株式相場にとって、良いニュースは悪いニュースの状態が続いています。

コモディティ市場では、中国のロックダウン緩和を反映してか、銅が+4%。WTIは+5%で120$台に乗りました。

原油価格をドルの強弱指標と見るならば、為替市場で強いドルも原油には負けているという状態ですから、そのドルに負ける円で原油を買う際の負担感が際立つ格好となっています。

インフレ率が相対的に低く、ドルに比べて購買力が維持されている円が弱いという目の前の現象は、円がスーパーお買い得通貨になっていることを示すものですが、円はいくら安くても買われない、が現実です。

企業の国内投資嫌い、事実上のインバウンド締め出し、個人投資家の米国株選好など、円安要因は多岐に渡り、仮に貯蓄から投資が進むなら、それは「円貯蓄からドル投資」を加速するでしょう。

米国個別銘柄では、グーグル+6%、アマゾン+10%と、一部の有力銘柄に資金が戻りましたが、アップルとテスラはほぼ変わらず。

半導体では、AMDが+8%、エヌビディアとクアルコムが+5%でしたが、SOX指数は1.7%安と、先週の上昇を引き継げずに反落。

トラベル系では、デルタ航空9%安、カーニバルクルーズが3%安と、全般に冴えない展開。

エクソンが+3%、シェブロン+1%と、石油系はまあまあ堅調でしたが、原油の値上がりに比べれば、さほど買われていない気もします。

株式相場は全般に「まだら模様」の雰囲気で、持続的に買われそうなセクターを発見するのは難しそうな風景となっています。

雇用統計は堅調でしたが、コインベースやテスラが人員整理を始めるとの報道があり、またJPモルガンのダイモン氏の「経済のハリケーンに備えよ」や、イーロンマスクの「"super bad feeling" about the economy 」など、投資家の肝を冷やすような発言も飛び出して景気失速の懸念が広がるなど、投資家心理の右往左往状態は解消されていません。

相場観が対立する中、上がれば下がる、下がれば上がるといったような、どっちつかずの「のたうち回る相場」が相当期間、継続しそうに思われます。

 

|

« 今週の相場(5/27時点) | Main | 今週の相場(6/10時点) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 今週の相場(5/27時点) | Main | 今週の相場(6/10時点) »