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July 10, 2022

今週の相場(7/8時点)

今週のS&P500は+1.9%、NASDAQは+4.6%、日経平均は+2.2%。

米長期金利は2.8%→3.1%に上昇、ドルインデックスは105.1→106.9に上昇、ドル円は135円20銭→136円10銭に上昇。

米長期金利は先月中旬の3.5%よりは低い水準ではあるものの、ドルは依然として強く、ユーロドルは1.018とパリティ目前ですし、ドル円相場は日米金利差が縮小しても崩れません。

日経新聞も記事にしています。

『円安「賞味期限」いつか 市場参加者は気もそぞろ』

Doruen20220710

金利差以外の要因がドル円相場を支えているという理解になりますが、だから賞味期限が近いのか、だからこそ円安トレンドが継続すると考えるべきなのか、それは多分誰にも分かりません。

6月雇用統計は、一部企業の雇用調整が報道されていたものの、就業者数は前月から37万2000人増と予想の25万人増を大きく上回りました。失業率は3.6%で横ばいですが、コロナ直前2020年2月の3.5%と同水準であり、雇用の需給は非常にタイトです。

これを受けて米長期金利は上昇、ドル円は素直に買われ、株は金利上昇を嫌気して小安く始まったものの前日水準を維持、といった反応でした。

相場はインフレと景気後退の両方に目配せしながらの神経質な展開ではありますが、下げ相場も7か月が過ぎ、ある程度落ち着きを見せてきました。

CMEの金利先物市場では、年末の予想FFレートが3.75%で、そこで利上げ打ち止めと見ており、長期金利は3%程度が居心地が良さそうな様子です。

コモディティ市場では、金・銀・銅・WTIが仲良く3%安。先月330まで高騰したCRB指数は287。ロシアのウクライナ侵攻直前の270近くまで下がってきました。

CRB指数は依然として2021年の240レベルから1割ほど高いものの、インフレ予想に拍車をかけたロシアの蛮行の影響はほぼ剥落した格好です。

個別銘柄では、テスラが+12%、グーグル+10%、アップル+8%と主力大型株に資金が戻り、ビザやJPモルガンなど金融セクターが概ね+2~3%程度と安定。

サムスンの4-6期決算は、売上が前年同期比21%増、営業利益が同11%増と予想より良かったことで、半導体関連銘柄への悲観が後退し、マイクロンが+7%、エヌビディアが+4%。

SOX指数は+6%と、これまで売り込まれていた分、反発も比較的大きくなりました。

リベンジ消費の代表格と見られていたトラベル関係は、冴えない展開が続いています。空港の手荷物捌きが混乱するほど乗客が多いとされているエアラインですが、デルタ航空は1か月で20%以上下落しているのに、今週の反発は1%以下。

小売りも、メーシーズが1か月で25%下落して今週も僅かに下落。クルーズラインもカーニバルクルーズが1か月で25%下落して今週2%反発しただけ。

リセッション懸念なのか、こうしたセクターがほぼ物色圏外の状況は、ちょっと気になります。

金利上昇だから株は売り、というステージから、金利が下がっても不景気のサインだから株は売り、になり、そして今は「景気後退がインフレを緩和してくれて来年はFRBは利下げに転じるだろうから、ひとまず売りは打ち止め」くらいまでは、心理面での調整が進んだように見えます。

現在また2年と10年金利は逆転しているので、リセッション確率は高いと考えられますが、インフレと不景気が上手く中和してくれず、どっちも酷いスタグフレーションの確率は、特に根拠なく無視されているのかもしれません。

S&P500の5年チャートに、過去30年の平均上昇率とされる+9%/年のラインを引いてみると、下記のような感じになり、まあまあ良いところまで調整したとは言えるものの、ここからの上昇を推進する強いエンジンは見当たらず、やはりFRBからの優しい言葉待ち、という状況かと思われます。

Sp500kyave

安倍元首相の暗殺事件には衝撃を受けました。

生前のご功績に感謝するとともに、ご冥福を心より祈ります。

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