今週の相場(8/26時点)
今週のS&P500は4%安、NASDAQは4.4%安、日経平均は1%安。株式は2週連続の反省気分です。
米長期金利は2.97%→3.0%に上昇、ドルインデックスも108.1→108.8へ上昇、ドル円も136円80銭→137円50銭とドル買いが進み、ドルインデックスは年初来高値圏にあります。
ジャクソンホールでのパウエル議長講演は、いつもは長い割に内容が無いと批判されますが、今回は短く「景気より物価」だけを強調し、意識的にタカ派を演じました。
ある程度予想された内容ですが、株式市場の楽観を剥落させるには十分だったようで、金曜だけでNASDAQは4%下げ、SOX指数は6%下げました。
そもそも昨年は同じ場所で、インフレは一時的と話して結果的に大恥をかいたのですから、同じ轍は踏みたくなかったということかと思います。
CMEのFedwatchによれば、年末FFレートは3.5-3.75%、来年7月は3.75-4.0%が予想最多となっており、来年前半も1回利上げの可能性が織り込まれ、早期に利下げ姿勢へ転換するとの観測はほぼ消えました。
一方、債券市場での金利上昇は小幅。債券投資家にとってパウエル議長の話は特に目新しいものではなかったようで、ドル円も先月の139円までは届いていません。
コモディティ市場では、WTIが2%高。CRB指数は6月初旬の高値から1か月で2割下がって、その後の1か月で1割アップと半値戻しに近い格好となっており、資源価格主導のインフレ再燃が懸念される状況と言えるかもしれません。
バイデン政権はインフレ対策としてイラン産原油の輸出を認める方向に動こうとしていますが、その場合にはサウジが減産して原油価格の値崩れを防ぐことになるものと予想されています。
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