今週の相場(11/18時点)
今週のS&P500は0.7%安、NASDAQは1.6%安、日経平均は1.3%安。
米長期金利は3.81→3.83%に上昇、ドルインデックスは106.4→107へ上昇、ドル円は138円80銭→140円40銭へ上昇と、先週の大きなドル安株高の反動で、小幅にドル高株安でした。
FRBは一本調子の株高を望んでおらず、相場はセントルイス連銀ブラード総裁の「FFレート最大7%発言」を受け、素直に小休止を選択した格好かと思われます。
同総裁は1か月前には、積極的な利上げ前倒しを来年初めまでに終わらせて来年はインフレ沈静化に伴って小さな調整で十分だろうとの発言をしており、株価を見ながら発言トーンを修正しているようです。
FedWatchによると、12月FOMCでの利上げ幅は、0.5%が76%と、先週から5%ほど減って逆に0.75%予想が増えています。来年6月は5.0-5.25%が最多と、先週の一歩後退から一歩前進して2週前の位置。
コモディティ市場では、金・銀・銅が、それぞれ1%、3%、7%下落し、WTIは10%安と先週に続いて続落。最終的には現物を期限に受け取らなければならない商品先物市場は、株式市場よりもリセッションリスクに敏感のようです。
個別では、アマゾンが7%安と反落し、テスラが8%安と続落。
過去1か月で見た場合には多くの銘柄がプラスですが、その中でメタ、アマゾン、テスラが3大マイナス銘柄であり、代表的な過剰評価銘柄だったという結果になっています。テスラは年初来で半値、アマゾンは4割安、メタは3分の1です。
FTXの件に見られるように、過剰流動性による厚化粧は悉く剥げていく過程にあり、その意味ではアップルの下げが物足りないという見解もあります。
半導体では、エヌビディアとマイクロンが6%安。SOX指数は1%安と、先週の+15%があまりに性急だったため、小休憩です。
ちなみにエヌビディアは過去1か月では+26%と大幅上昇していますし、バフェットが41億ドルも大量購入していたことが分かったTSMCは、今週+13%でした。
バフェットは石油関連株も買い増ししていますが、原油相場の下げ方に比べると、シェブロンなどの株価は逆に堅調に見えます。直近1か月でWTIは8%ほど下がっていますが、同期間でエクソンもシェブロンも1割以上上昇しています。
小売り系には好決算が多く、メーシーズが+6%、ウォルマートは+5%。高所得者も、ウォルマートで節約しています。
今週は全般に、先週の踊り疲れというムードでした。
株価が調子に乗っていると、FRBが牽制発言するのは今やお約束ごとになってきましたが、現在のトレンドがドル安株高であることは変わっていないと判断されますので、今のところは買ったものをグリップします。
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