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April 29, 2023

今週の相場(4/28時点)

今週のS&P500は+0.9%、NASDAQは+1.3%、日経平均は+1%と、いずれも小幅高。

米長期金利は3.57%→3.43%と低下しましたが、ドルインデックスは101.7で変わらず、ドル円は134円10銭→136円30銭と円売りが優勢でした。

新体制になった日銀の初会合では、現在の金融緩和策の継続が発表され、その後は一気に2円ほど円安が進みました。

一部では金利を抑え込むYCC政策に何らかの修正が入るとの観測もあったようですが、借金王の日本経済が金利上昇に耐えられないことだけが確かな事実であり、永遠の金融緩和が基本路線であることが再確認されました。

コモディティ市場では、銅が2%安と、依然としてリセッション懸念が反映されている様子で、WTIも2%安です。

米1-3期GDPの伸び率は前回の2.6%から1.1%に鈍化したものの、コアPCEは4.4%から4.9%に加速。また3月単月のコアPCEも+4.6%と、予想の+4.5%を上回っており、こうした結果もドルを下支えすることになったようです。

Fedwatchでは、5月FOMCでの0.25%利上げ予想が80%。年末は4.5-4.75%が予想最多であり、政策金利のピークアウトが織り込まれています。

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April 23, 2023

今週の相場(4/21時点)

今週のS&P500は横這い、NASDAQは0.4%安、日経平均は+0.2%と小動き。

米長期金利は3.52%→3.57%、ドルインデックスは101.6→101.7、ドル円は133円70銭→134円10銭と、こちらも膠着状態でした。

コモディティ市場では、金・銀・銅が小幅安。金に比べれば出遅れ気味だったプラチナが+8%。

WTIは6%安で、今月初めのOPECプラスの減産報道前の価格に戻ってしまい、根強いリセッション懸念が感じられます。

東京市場では、21日に楽天銀行がIPOし、終値は公募価格1400円を4割近く上回る1930円。住信SBIネット銀行の時価総額2500億円に対して、3280億円の時価総額と、ほぼ事前予想どおりの評価となりました。

これは2023/3期予想EPSの12倍程度なので、メガバンクはPER9~10倍、成長中のネットバンクならPER12~13倍程度という市場の評価基準がほぼ固まったように見られます。

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April 16, 2023

今週の相場(4/14時点)

今週のS&P500は+0.8%、NASDAQは+0.3%、日経平均は+3.5%。バフェット効果が感じられるので、日本株を少し購入しました。

米長期金利は3.41%→3.52%に上昇、ドルインデックスは102.1→101.6に低下、ドル円は132円10銭→133円70銭と円安。ドルは決して強くないのですが、新日銀総裁が金利修正を急がない発言をしていることもあって円も強くなく、結果的にユーロ円ロングが人気化しています。

注目されていた米3月CPIは、総合が前年比で+5.0%と前月の+6.0%から減速。前月比でも+0.4%から+0.1%と鈍化して、多くの人を安堵させる結果でした。

但し、エネルギーと食品を除くコア指数は+5.6%と、前月の+5.5%からやや加速。コア指数の4割近くを占める家賃下落の反映に遅効性があることと、下方硬直性が強いサービス価格が原因ではないかと見られています。

このCPI自体は相場への影響は限定的でしたが、その後週末にかけてはポジション調整もあり、週間としては、金利高、ドル安、株は利食いで小幅高といった風景となりました。

コモディティ市場では、依然として貴金属への需要が強く、金銀銅が堅調に0~2%の上昇で、WTIも+2%でした。

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April 09, 2023

今週の相場(4/7時点)

今週のS&P500はほぼ変わらず、NASDAQは1%安、日経平均は1.9%安と、小動きでした。

米長期金利は3.47%→3.41%に低下、ドルインデックスは102.6→102.1に低下、ドル円は132円80銭→132円10銭と、こちらも小幅な金利低下とドル安でした。

金曜発表の雇用統計は、雇用者数が23万6千人と前月の修正値32万6千人から9万人減少。

労働参加率は2月の62.5%から62.6%に上昇したものの、失業率は3.6%から3.5%に低下。貯蓄が尽きて働き始める人が増え、それを堅調な労働市場が順調に吸収している数値が示されました。

平均賃金は前月比で0.3%上昇と、2月の+0.2%から加速したものの、前年比で見ると、前月の+4.6%から+4.2%に緩和しました。

雇用統計発表日にNYが休場と異例のスケジュールになっていますが、週明けの株式市場は小幅上昇と言った程度の反応かと思われます。

労働市場の堅調さを受けて、次回5月FOMCでの予想は、0.25%利上げが71%と優勢です。

コモディティ市場では、金+3%、銀+4%、銅が2%安。依然としてゴールドは堅調で、2000$超が定着しそうです。

3月も中国が18トンのゴールドを購入し、中国人民銀行のゴールド準備は2068トンになりましたが、アメリカの8100トンは別格にしても、イタリアやフランスの2400トンや、ロシアの2300トンよりも低い水準のため、専門家は今後も中国は継続的に金を買うだろうとの見方をしています。

WTIは、今やアメリカに敵対するようになったOPECプラスが減産報道で+6%。

3月に北京で開催されたサウジアラビアとイランの会談で、両国の国交正常化が発表されたことが象徴するように、原油市場におけるアメリカとドルの支配力は低下しています。

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April 02, 2023

今週の相場(3/31時点)

今週のS&P500は+3.5%、NASDAQは+3.4%、日経平均は+2.4%と、株式相場は好調でした。

米長期金利は3.37%→3.47%に上昇、ドルインデックスは103.1→102.6に低下、ドル円は130円70銭→132円80銭とドル高。金融不安心理は収まりつつあり、恐怖で下げ過ぎた金利が戻るにつれて、為替は定位置を探り、株は上を目指す流れになっています。

金曜に発表された2月PCE価格指数は前月比で+0.3%、前年比で+5.0%と、前月の+0.6%、+5.3%から、それぞれ減速。コアPCE価格指数も、前年比+4.6%と、1月の+4.7%から伸びが鈍化し、強すぎない消費はインフレ期待の減退をもたらして、株には追い風でした。

今週で第一四半期が終了しましたが、この間に米長期金利は3.9%→3.5%に低下、2年金利も4.4%→4.0%に低下、S&P500は+7%、NASDAQは+17%。さらに強かったのが半導体で、SOX指数は+28%、エヌビディアはAI期待もあって+90%と、ほぼ2倍。ドルインデックスは、104.5→102.6に低下。金利低下でドル安株高という3か月間でした。

コモディティ市場を四半期で見ると、WTIが6%安、金が+9%、銀が+1%、銅が+7%。景気敏感なWTIと銅の動きは逆になっていて解釈が難しいですが、ゴールドの持続的な強さが目立ちます。

何かある度にペーパーマネーは際限なくバラ撒かれるため、真に有限な価値保有手段が求められていると思われ、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の資料によれば、2022年の「中央銀行」の金購入量は55年ぶりの高水準で、準備通貨として買われたゴールドは、ほぼ半永久的に売られません。

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