« 今週の相場(5/26時点) | Main | 今週の相場(6/16時点) »

June 04, 2023

今週の相場(6/2時点)

今週のS&P500は+1.8%、NASDAQは+2%、日経平均も+2%と、主要指数は足並みを揃えて上昇です。

米長期金利は3.80%→3.70%、ドルインデックスは104.2→104.0、ドル円は140円60銭→139円96銭と、若干の金利安ドル安でしたが、金利もドルも今年の高値圏で推移している状況と言えそうです。

5月雇用統計は、雇用者数が33.9万人増加と予想を大きく上回ったものの、失業率は前月の3.4%から3.7%に悪化、平均時給は前年比+4.4%から+4.3%に低下、前月比も改定値の+0.4%から+0.3%に低下と、労働需給はタイトで賃金上昇は弱めという良いところ取り出来る結果であり、債務上限交渉解決と相まって、待機資金の出動を後押ししてくれるような金曜夜でした。

コモディティ市場では、金・銀・銅が堅調で+1~2%、WTIは1%安と小動き。

Fedwatchでは、6月FOMCは利上げ1回休みが75%、7月FOMCでは利上げ再開が54%の予想になっており、6月の利上げスキップは確定的と考えられます。

個別銘柄は全面高に近い状況で、テスラが+16%をはじめとしてテック系が好調で、アマゾンとメタが+8%。半導体は先週のエヌビディアの大幅上昇が他銘柄にも波及した格好で、インテル、クアルコム、ブロードコムが二桁上昇しました。

金融系にも見直し買いが入って、シティが+5%、アメックスが+12%など全般堅調。地銀経営懸念はまだ燻ってはいるものの、地銀株価は概ね底打ち模様で、地銀ETFの「KRE」は+5%でした。

なお、アマゾンがMVNO(格安通信)サービスへの参入を検討しているとの報道で、AT&Tやベライゾンが金曜日に4%ほど下落しました。

日本株の上昇トレンドは、より持続的なものになってきたように見えます。これまで完全無視されていた反動によって、一定の資金が持続的に入ってくるムードがあります。

PBR1倍運動に関しては、増配と大規模自社株買い(発行済み株式の25.6%)を2月に発表したシチズンが、見事にPBR0.7倍から1倍に到達したのが分かりやすいモデルとなっています。

中国株が、米中対立と景気低迷で、政治経済両面から買いにくく、その分が日本に一定程度は配分されるだろうことも、日本株にフェイバーな要素です。

現在の日経平均EPSは2189円で、PER14.4倍で31500円といった感じです。

為替市場次第ですが、仮にドル円がじわじわと150円に近づくとすれば、EPSが2400円になってPER15倍で日経平均36000円。という強気説は、半年から1年程度のタームで考えるなら、あながち無理筋とも言えなくなっています。

私の証券口座はドルが8割なので、日本株現物はさほど買えませんが、2割はほぼフルポジで当面推移させます。

米国株は、株式指数ETFとゴールドや長期債ETFを織り交ぜた構成となっており、こちらもキャッシュ比率は1割程度で、セミコンETFだけ少し売りました。

現在のFear & Greed Indexは「65」と、GREEDゾーンの真ん中くらいに位置し、1か月前の「52(ニュートラル)」からはアグレッシブに振れています。

相場の大きな流れとしては、そろそろ夏枯れになり、秋以降にFRBの態度が軟化して来年の利下げが見えて来ると、もう一段の強気姿勢が目立ってくるといった展開がメインシナリオかと思われます。

 

|

« 今週の相場(5/26時点) | Main | 今週の相場(6/16時点) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 今週の相場(5/26時点) | Main | 今週の相場(6/16時点) »