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July 30, 2023

今週の相場(7/28時点)

今週のS&P500は+1%、NASDAQは+2%、日経平均は+1.4%と堅調でした。

米長期金利は3.83%→3.96%、ドルインデックスは101.1→101.7、ドル円は141円80銭→141円20銭。基調は米金利高ドル高でしたが、ドル円に関しては若干の円高でした。

日銀がYCCを微修正し、0.5%上限を柔軟に対処するとアナウンスしていますが、どれだけ柔軟に対応するのかは未知数です。

現在、日米ともにCPIは+3%前後ですが、一方の短期金利は5%超え、他方はマイナス金利という事実が逆に際立ちます。ドル円は一時138円ちょうど近辺まで円高になったものの、週間では141円台の中を少し動いただけでした。

FOMCは予想どおりの+0.25%。パウエル議長は特段にタカ派的な表現は用いずに今後はデータ次第と原則論を語り、今年後半のリセッション入り観測も否定しました。

経済指標は好調です。2Qの米GDP速報値は年率換算で前期比+2.4%と、市場予想の+1.8%を上回りました。22日までの週間新規失業保険申請件数は前週から7千件減の22万1千件と、2月以来の低水準。

6月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で+3.0%と、5月の3.8%から鈍化。コア指数も4.1%と前月の+4.6%から低下し、21年9月以来の低い伸びでした。

パウエル議長が頻繁に言及する雇用コスト指数も、4〜6月期が前年比+1.0%で、1〜3月の+1.2%から鈍化。

度重なる利上げでも、景気が大きく損なわれる気配は今のところ無く、労働市場は穏やかにバランスを取り戻しつつあると感じられ、仮に今後、経済に変調が見られるなら、利下げの余地はたっぷりあるという現状が投資家の自信を支えているものと思われます。

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July 23, 2023

今週の相場(7/21時点)

今週のS&P500は+0.7%、NASDAQは0.6%安、日経平均は0.4%安。ちなみにTOPIXは+0.9%、DOWは+2%と、出遅れ物色の雰囲気は感じられます。

米長期金利は3.83%で変わらず、ドルインデックスは100→101.1、ドル円は138円80銭→141円80銭と、先週の反動もあって、ドル高円安方向でした。

ドル円は、145円から137円20銭に8円近く急落の後で4円以上上昇と、半値戻し達成の格好となっています。再びじりじりと145円までは行くのかもしれません。

コモディティ市場では、ドル高の影響もあってか金・銀・銅が小幅安、WTIが+2%。黒海穀物協定からロシアが離脱した影響で、小麦が+9%。WTIは直近1か月で11%上昇しており、インフレへの悪影響が懸念されるところです。

6月の米小売売上高は前月比+0.2%と予想の+0.5%を下回りました。とはいえ、6月はCPIが+3%で賃金が+4.4%と、平均賃金の伸びがインフレ率を上回ったこともあり、底堅い消費意欲を示したものと受け取られた様子です。

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July 16, 2023

今週の相場(7/14時点)

今週のS&P500は+2.4%、NASDAQは+3.3%、日経平均は変わらず。日経平均は水曜の31800円からは反発しており、50日移動平均で何とか持ち堪えたとの見方も可能かと思われます。

米長期金利は4.07%→3.83%に低下、ドルインデックスは102.3→100に下降、ドル円は142円10銭→138円80銭とドル安株高方向。先週怪しげな上昇を見せた米長期金利が低下し、素直にドル安となりました。

注目の6月米CPIは、前年比+3.0%と、5月の+4.0%から鈍化。コア指数も+4.8%と前月の+5.3%から鈍化。

先行指数と言われるPPIも、+0.1%と前月の+0.9%から鈍化し、コア指数も+2.6%と前月の+2.8%から鈍化。

CPIとPPIの上昇率鈍化は金利の落ち着きをもたらし、株は素直に好感した格好です。

コモディティ市場では、銀が+8%と大きく反発。銅は+4%、WTIは+2%。基本的にドル安はコモディティに有利ですし、中国の景気支援策への期待もありそうです。

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July 09, 2023

今週の相場(7/7時点)

今週のS&P500は1.2%安、NASDAQは1%安、日経平均は2.4%安。

米長期金利は3.84%→4.07%へ上昇、ドルインデックスは102.9→102.3に下降、ドル円は144円30銭→142円10銭と、米金利上昇でもドル安方向でした。

投資家は債券も株もドルも売りという、プチ混乱状態となり、慌ててポジションの巻き戻しを行ったような様相です。

雇用統計は雇用者数が209千人と予想以下で、4月と5月の雇用者数も合計で、63万人から11万人下方修正されました。

但し平均時給は3カ月連続で前月比0.4%増、前年同月比では4.4%増と高水準が続いており、しつこいインフレを示唆しています。

失業率は3.6%と0.1%改善ですが、黒人失業率は6.0%と前月の5.6%から悪化しており、雇用市場軟化の兆候との解説も見られます。

CMEのFedwatchでは、今月FOMCでの利上げ予想が9割以上となっており、あと1回の利上げは確定的です。

コモディティ市場では、金利上昇局面では売られるはずの金・銀がリスクオフ気分を反映してか若干のプラス。また本格的な旅行シーズンを迎え、ドル安の支援もあってWTIが+4%。

民間雇用統計(ADP)が+50万人と異常なほど強かったことが長期金利上昇の原因と解説されていますが、その後の本チャンの雇用統計後も4%以下には戻りませんでした。

本来、10年間の金利が目の前のたった一つの統計値で大きく動くことには合理性が薄く、私も含めて多くの人が再び4%に乗ることはないだろうと楽観していた債券市場には、予想外の金利上昇マグマが溜まっていたと考えるしかなく、この事実が投資家の動揺をもたらしました。

そもそも上半期の相場があまりにも「ぬるま湯」だったこともあり、反省気分が生まれやすい心理状態であったことも背景にあると言えそうです。

ドル円は25日線の142円まで調整し、日経平均は25日線よりも更に低い位置まで売られており、いかなる相場も25日線の重力には逆らえないという公式どおりです。

日経平均は、日本株ブーム2.0があるとするなら、買いが入っても良い水準ですが、利益確定ニーズの方が強いというのが現状です。

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July 02, 2023

今週の相場(6/30時点)

今週のS&P500は+2.3%、NASDAQは+2.2%、日経平均は+1.2%。

米長期金利は3.74%→3.84%と上昇、ドルインデックスは102.9で変わらず、ドル円は143円70銭→144円30銭と円安方向。ドル円は一時145円にタッチしたものの、介入警戒感もあってか、一旦は引き下がりました。

米1-3期GDP確報値は+2.0%と、+1.3%から大幅に上方修正。また、前週の失業保険新規申請件数は2万6千件減少し、労働市場が引き続き力強いことを示しました。

金曜の5月の米PCE物価指数は前年比+3.8%と前月の+4.3%から鈍化。コアPCEも+4.6%と前月の+4.7%から鈍化。

雇用と消費が強いものの物価上昇率は鈍化といった経済指標は全体として好感され、一時3.9%となった長期金利が少し下がり、株式は先週の調整から反発しました。

FedWatchでは、今月FOMCでの0.25%利上げ予想が87%と、あと1回の利上げは織り込みましたが、年内2回利上げ予想は全体の3分の1程度と、いまだ少数派です。

コモディティ市場では、金・銀・銅・WTIとも小幅な動きで、大きな材料は出なかった様子です。

なお、コモディティ相場に影響の強い中国人民元は、この四半期で5%以上下落して昨年11月の15年ぶり安値に接近しており、人民銀行の口先介入が始まっています。

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