今週の相場(9/22時点)
今週のS&P500は2.9%安、NASDAQは3.6%安、日経平均は3.4%安。日米ともに大き目の調整となり、日経平均は、先週の+2.8%を全て吐き出した格好となりました。
米長期金利は4.34%→4.44%に上昇、ドルインデックスも105.3→105.6、ドル円は147円80銭→148円36銭と、米金利高でドル高でした。
FOMCは予想どおり金利据え置きでしたが、内容はタカ派的と判断されました。
いわゆるドットチャートの平均値では、2024年の利下げ幅が、前回6月時の1.0%から0.5%に縮小。また、コアPCEの予想値は、今年の3.7%から来年は2.6%。
即ち、インフレ率は1.1%改善するのに、FFレートは0.5%の下げですから、来年の実質金利は今年よりも高い「利上げ」ということになり、株価には逆風でした。
週間での新規失業保険申請件数が20万1000件と、前週の22万1000件から2万件減少し、1月以来の低水準となったことも、「良いニュースは悪いニュース」となり、金利の高止まりと株安を後押ししました。
ここまで米長期金利が上がってくると、長期債への買い需要が出てくるはずという見方もありますが、むしろ短期債やMMFで5%以上の金利収入を期待する方が安全という考え方が今のところ支配的かと思われます。
私も一時「TLT」を保有していましたが、底が見えないため、今は控えています。
FedWatchでは、年内にもう1回利上げのあるとの予想が、先週の39%から45%に上昇しましたが、いまだ過半数は至りません。
英中銀が、ほぼ2年ぶりに利上げを中断したことは、サプライズと受け止められましたが、1票差の僅差での決定でした。
コモディティ市場では、金は変わらず、銀は+2%、銅は3%安、WTIは0.5%安とマチマチです。銅価格の低迷は中国景気への懸念が払拭されないことの反映かと思います。
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